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SUPER GT Round 8
開催日程
予選 : 2007年10月13日(土)
決勝 : 2007年10月14日(日)
開催場所
オートポリス (大分県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
65周
(1周=4.674Km)
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ADVAN MOTORSPORTS INFOMATION [SUPER GT Rd.8] (PDFファイル・AdobeReaderが必要です)
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全9戦で争われる07年AUTOBACS SUPER GTシリーズも、いよいよ大詰め。10月13〜14日には大分県にあるオートポリスで第8戦が開催された。
 
終盤戦ということでシリーズタイトルの行方も気になってくるが、ADVAN勢ではGT300クラスでドライバー部門、チーム部門ともにシリーズランキングトップにつけている「プリヴェKENZOアセット・紫電」の高橋一穂/加藤寛規選手組が逃げ切りを目指せば、それを追い掛ける「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」の柴原眞介/黒澤治樹選手組と、「エンドレスアドバン洗剤革命Z」の影山正美/藤井誠暢選手組も挽回を目指して猛追しているという状況である。
 
このような背景もあって今回も熾烈な戦いが予想されたが、12日の公式練習から、オートポリスは好天に恵まれた。
その後土曜日の公式予選、日曜のフリー走行&決勝レースと、空模様は下り坂にあり、実際のところ公式予選でも小雨がパラつく一幕もあったが、基本的には常にドライコンディション。予想されていたほどには路面温度が上昇せず、タイヤにとっては厳しい条件での戦いとなった。
 
公式予選でGT500クラスでは2台ともにミディアムを使用した。本来ならばソフトを使用する温度域だったが、より剛性感のあるフィーリングをドライバーが臨んだことによる選択である。
一方、GT300クラスでは殆どのドライバーがソフトを選択。シリーズランキング上位につける3台が予選2〜4番手につけて決勝でのポイント争いを期待させた。
 
ドライコンディションで迎えた決勝レース。
スタートの後は、各所でバトルが繰り広げられたが、それと同時にトラブルやアクシデントなどのハプニングも続出。
予選14番手から着実にポジションアップ、5番手まで進出していた「WOODONE ADVAN Clarion Z」は、30周目に思わぬアクシデントに遭遇する。第2ヘアピンでスピンしてストップしていたマシンがあり、別のZと激しいバトルを展開していた「WOODONE ADVAN Clarion Z」がここに激突。
勾配やカントの関係で、ブラインドとなってしまうコーナーだっただけに、不運としか言い様がなかった。
 
一方、こうしたアクシデントを巧みにすり避けながら粘り強く周回を重ねた「ECLIPSE ADVAN SC430」は10位で完走。連続入賞回数を5回まで上積みすることになった。
 
一方、GT300クラスでは、シリーズポイントの上位ランカーが、最後の最後まで目の放せないバトルを繰り広げた。
スタート直後は、2番手スタートの「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」がポールポジションからスタートしたライバルを追い掛ける展開。さらに、ポイントリーダーの「プリヴェKENZOアセット・紫電」をかわして「エンドレスアドバン洗剤革命Z」が3番手につけトップ3を形成していた。
 
「プリヴェKENZOアセット・紫電」の後方では「ウェッズスポーツセリカ」と「RE雨宮ADVAN RX-7」が激しく5位を争い、サイドバイサイドの応酬を見せて観客を虜にした。しかし両車は中盤に入ったところで軽く接触、ハーフスピンしたところに後続マシンが突っ込んできて惜しくもリタイアとなってしまった。
 
そんな後方でのドタバタを尻目に、トップ3は互いに一歩も退かないバトルを展開していく。
レースが動いたのは、中盤のピットインで。30周目にエンドレスがピットインしたのをきっかけに、「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」は35周目にルーティンのピットイン。トップを走っていたライバルも34周目にはピットインしていたが、3車が総てピットインを終えた時点でトップを奪ったのは「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」。
 
その後も力走を続けた3車だったが、「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」が徐々にリードを拡げて独走状態を構築し、待望の今季初優勝を飾ることになった。
優勝の20ポイントに加えて、予選(2位=2ポイント)&決勝ベストラップ(3位=1ポイント)を併せて23ポイントを荒稼ぎした柴原/黒澤選手組は、これで最終戦に向け、逆転タイトルの望みを繋ぐことになった。
「エンドレスアドバン洗剤革命Z」は3位表彰台を確保したものの、ポイントリーダーの「プリヴェKENZOアセット・紫電」も10位入賞(1ポイント)。予選(3位=1ポイント)&決勝ベストラップ(1位=1ポイント)も含めて3ポイントを上乗せしたために、「エンドレスアドバン洗剤革命Z」の、逆転タイトルへの夢は潰えてしまった。
 
この結果、ADVAN勢の「プリヴェKENZOアセット・紫電」と「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」を含めた計4台がGT300クラスのタイトル獲得を賭けて最終戦に臨むこととなった。
Driver's Voice
黒澤治樹選手  
  【GT300クラス・優勝】
僕らは勝たないとチャンピオンの権利がなくなるので、今日はもう全開でいくしかないなと思ってました。
新車が投入されてからどんどん成績が良くなってきて、第6戦の鈴鹿1000kmで3位、第7戦のもてぎで2位と来ていたので、今日はもう1位を獲るしかない、と思ってました。
年間のシリーズを考えても、もう後がなかったので、ここで勝てたのはうれしかったです。
今日は、僕の方が少しロングラップになったんですが、タイヤは最後までタレることがなく、安定していましたね。一発の速さでは46号車に勝てませんでしたが、決勝を考えて選んだタイヤだったので、特に心配はしていませんでした。
ウチのクルマは富士を得意としているので、なんとかチャンピオンを獲って、みんなに恩返しをしたいです。
ENGINEER VOICE|エンジニア・ボイス
島田淳
今回は、GT500用に"リニアリティ"の高いタイヤを用意してきました。
これはしなやかな構造、とでも言ったらいいのか、横Gやトラクションなど、タイヤには様々な方向の力が掛かってきます。そうすると、接地面の面積も構造も、様々に変わってくるのですが、どんな状況でも安定して支えることが出来るタイヤ、ということになります。
と言っても、ただ単に固いだけの構造ではなく、やはり"しなやか"という表現がピッタリですね。
24号車は前回のもてぎから使用しており、その直後に行われた富士のテストでは25号車でも好結果が得られています。
ただ、路面温度の温度域からはソフトがお薦めだったんですが、ドライバーがダイレクト感のあるミディアムを、と言うことで、両者ともミディアムを選んでいます。そのために予選は少し厳しかったですね。
一方GT300クラスは、ほぼ全車がソフトを使用していますが、一部で摩耗が厳しい、との理由でミディアムを選んだチームもあります。
結果的に2号車と62号車がチャンピオン争いに残っていますが、最終戦でもしっかりとサポートしていきます。
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