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[2009/10/25] BMW Familie!2009 supported by ADVAN report
 

国内最大級のBMWオーナーズイベントであるBMW Familie!2009 supported by ADVAN。開催7年目を迎える今年は、東京ドイツ村をメイン会場として行われた。
開催日の10月25日、天候はあいにくの雨。にもかかわらず、イベントスタートの2時間前には開門を待つBMWが入場ゲート前に列を作り始める盛況ぶり。BMWファンの熱い期待がひしひしと伝わってくる。

いよいよゲートが開き、続々と入場するBMWたち。出展ブース横にある駐車場は、あっという間にBMWで埋め尽くされた。最新車種から歴代の名モデル、オーナー独自のカスタマイズによって見事に仕上げられたBMWなど、あらゆるタイプのBMWが一堂に会したその光景。まさに圧巻の一言だ。お互いの愛車を興味深く見つめたり、カメラを向け合う入場者たち。雨の肌寒さを吹き飛ばすような熱気が、早くも会場を包み込んでいた。

 

広場に設置されたステージにて開会式が開かれ、いよいよイベントのスタートだ。

それでは、盛り上がりをみせる会場内を巡ってみよう。

ステージ前には、タイヤとホイールのラインナップを展示していたADVANブース。
ブースの前には、WTCC参戦マシンのカラーリングが施された2台のレプリカM3を展示。

WTCCとは、「World Touring Car Championship(FIA世界ツーリングカー選手権)」の略称。市販車がベースとなる世界選手権レースのこと。世界中で開催されているレースを統括する「FIA(国際自動車連盟)」が、そのタイトルにFIAの名を与えているレースは、「FIA フォーミュラワン世界選手権(F1)」と「FIA世界ラリー選手権(WRC)」、そしてこの「WTCC」の3つだけである。

そのWTCCに、横浜ゴムは専用タイヤをワンメイク供給。FIAの名が冠された世界のトップカテゴリーレースに採用されていることは、今までに積み重ねられてきた数々のレース実績と、その性能の優秀さが世界からも認められている証とも言えよう。

WTCCは、昨年に続き今年も、岡山国際サーキットにて開催される。



ちなみに、この2台のWTCCレプリカは、社有のデモカーではなく、横浜ゴムの社員のプライベートカーなのである。

 

そして、このADVANブースでは、昨シーズンのWTCCのダイジェスト映像を収録したDVDのプレゼントコーナーも開設。2台のM3に興味津々だった来場者たちをさらに喜ばせていた。

ADVANブースでは、YOKOHAMAオリジナルデザインのホイールも展示。来場者の関心を特に惹いていたのは、鍛造ホイールAVS FORGED SERIESの第2弾であるMODEL F15。中でも注目を集めていたのは、3種類あるカラーバリエーションのひとつであるMAT BLACKタイプだ。艶を落としたマット感は、迫力ある精悍さを持ちながら、今までのホイールには見られなかった新しい高級感をもかもし出している。目で見て指で触れ、その品質の高さを確かめる来場者の姿が数多く見受けられた。

 

ADVAN以外にも、国内有数のチューニングメーカー・ショップの数々が、魅力あふれるデモカーとともにブースを出展していた。そのいくつかをご紹介しよう。

「スタディ」さんのブースでは、E63のM6、Z8、そして現在スーパーGTのGT300クラスに参戦中の本番機であるZ4の3台のデモカーを展示。

「アーキュレー」さんでは、E92のM3とE90の320ⅰ。

「end.cc」さんは、E92の335ⅰクーペと、E60の530ⅰ



「AC Schnitzer Japan」さんは、E92のM3。


「3D Design」さんの135E82。

どのメーカーのデモカーも、美しさと性能の高さを兼ね備えたマシンたちばかり。足を止めた入場者たちで、途切れることのない賑わいを見せていた。

 

今年のBMW Familie! supported by ADVANは、東京ドイツ村のほかに、オープンしたての新しいサーキット「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」をアクティブ会場とし、2会場での開催となった。袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われたイベントは、自分の愛車でサーキットを走る「ファミリー体験走行」と、「ADVAN&Studieレーシングタクシー」だ。

毎年恒例となった「ADVAN&Studieレーシングタクシー」は、ADVANタイヤを装着したスタディのスペシャルデモカーを、プロドライバーのドライビングによりサーキットを同乗体験できるという恒例の大人気企画。当日は生憎の雨だったが、滑りやすいウェット路面でのプロドライバーのマシンコントロールを味わえるという、晴れの日には得られない貴重な体験が出来た模様。

 

レーシングタクシーの感想を、同乗直後のお客様に伺ってみた。

 

小林幸司さん、章子さん

富士スピードウェイや筑波サーキットでの走行体験を持つ小林さん。「プロドライバーの運転操作のスムースさにとても驚きました」ADVANタイヤに関しては、「すべり出した時とグリップが戻る瞬間が、とてもよく分かる良いタイヤですね」



森友征さん、陽子さん

「まるで別次元の体験でした!」と語る森さん。「加速・減速のときのグリップ感があれほど伝わってくるなんて凄い」と、ADVANタイヤの性能の高さにも驚いていた。興奮冷めやらぬ表情の奥様も、「あまりの凄さに手が震えちゃいました」と、貴重な体験をとても楽しんでくださったようでした。



山口真記さん

「とてもゆっくりなドライバーの操作と、窓の外を流れる景色のスピードの差があまりにもありすぎて、なんだか異次元のような体験でした」
ADVANタイヤについて訪ねてみると、「グリップ感がすごいですね。ウェットなのにドライ路面のようでした」と、驚きを隠せないご様子でした。

 

ADVAN&Studieレーシングタクシーのドライヴィングを担当してくださった6人のプロドライバーにも、ADVANタイヤの印象について伺ってみた。

 

奴田原 文雄選手

「旧NEOV(AD07)も良かったけど、今日使ってみた新しいADVAN NEOVA AD08は、さらに進化しています。グリップレベルが上がっていて、排水性も高い。ラリーでも、雨の量が多い時は、実はSタイヤの代わりにADVAN NEOVA AD08を使うことがあるんです。ADVAN NEOVA AD08は、ターマックでのヘビーウェットの時に最も適したハイグリップタイヤだからね」



小林 且雄選手

「ADVAN Sportで走ったんだけど、ピーキーな感じがまるで無くて、すごく扱いやすいタイヤだよね。実は普段履きにも使っているんだけど、サーキットの走行でとてもいい仕事をしてくれているのに、静かで、乗り心地の良さも合わせ持っているから、まるでこれ以上のタイヤは無いって言い切っちゃってもいいよ」と大絶賛。



関 豊選手

「ADVAN NEOVA AD08は、雨が降ったり止んだり、路面コンディションが微妙な中でも、すごく高いグリップが安定していて良いですね。滑らせたときでも、滑り出した瞬間や、その量も分かりやすいし、トラクション重視にしたければすぐにそちらの方向にも持っていけるし、とてもコントロールもしやすいタイヤです」



番場 琢選手

「今日のような小さな川ができるほどのウェットコンディションでは、たいていハイドロが起きるんですが、ADAVN Sportはまったくハイドロが起きなかったですね。他のタイヤに比べて、滑り出しにねばりがあるのもいいですね。カウンターを当てなくても立ち上がれるくらいです。タレが少なかったり、剛性感が高かったりするのも魅力です」



田ヶ原 章蔵選手

「実はADVAN NEOVA AD08は今回が初体験なんです。良いタイヤだって噂は聞いていたけれど、これほど良いとは思わなかった! 雨のグリップ感は本当に凄い。ウェット路面でもスキール音が出るほどに喰い付いてくれるし。335iはパワーがあるクルマだけど、クルマのパワーよりもタイヤのグリップ性能が完全に勝ってる感じ」
ADVANタイヤの限界性能をこの日もっともギリギリまで体感したのは、ある意味この田ヶ原選手だったかもしれない。同乗走行中、コース内でスピンしてしまったのだった。
「あまりにもコントロール性能が高いので、どこまでが限界なのか、ついつい試してみちゃいました(笑)」

ADVAN NEOVA AD08の高性能にうずいてしまったレーシングドライバースピリットを、我慢することができなかったらしい田ヶ原選手だった。



日下部 保雄選手

日下部選手は、ADVAN&Studieレーシングタクシーという企画の素晴らしさと意義の高さを語ってくださった。

「若い人たちの車離れが囁かれる昨今において、こうしたクルマで遊ぼうという企画は実に意義があると思います。そしてこの企画でさらに素晴らしいのは、クルマの面白さと同時に“危なさ”を知ることができるということ。もちろん危険といっても、プロドライバーが運転しているのであくまでバーチャルな範囲での危険ですが、そういった体験ができるというのは、とても貴重なことだと思います」

 

おそらくその想いは、ADVAN&Studieレーシングタクシーを体感したお客様にはしっかりと伝わったはずである。今まで知ることのできなかったクルマの性能を発見し、クルマの新しい魅力との出会いを果たした1日。明日からの自身の愛車との付き合い方は、昨日までとは違った楽しさと魅力に満ちたものになっていたら幸いである。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。気が付けばすでに閉会の時間を迎えていた。
ゆったりとした自然が広がる東京ドイツ村を、優雅な足取りで立ち去っていくBMWたち。

BMW Familie! 2009 supported by ADVAN。笑顔あふれる1日が、ゆっくりと幕を閉じていった。

 

写真:古閑章郎
文:鈴木俊男

 
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