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[2007/05/29] SIS 東京スペシャルインポートカーショー2007レポート
 

5月11日(金)~13日(日)、SIS 東京スペシャルインポートカーショー2007 が東京国際展示場(東京ビッグサイトで開催された。 車のチューニングやドレスアップといった自分だけのスタイルを追求したいなら、絶対に見逃せないイベント。毎年この時期に開催されるインポートカーの一大イベントでは、ファッションも車もインポートものから目が離せない、あるいはこれから輸入車に乗りたいと夢を抱くのでも、どんな車に乗っていても、「車にこだわる心」を持っていれば、最高に感じられるモーター・ステージが待っていた。
そのステージを訪れたのは、3日間でトータル5万7千人。熱気に溢れたイベントとなった。
ヨコハマタイヤは今回初めて、チューニングメーカー5社と出展スペースを一つにしたコラボレーション出展という形で、このSISへ参加した。ヨコハマが構えたのは展示会場の中央のスペース。最大級にして調和の取れたブースが形を現していた。

  ブース中央でまずヨコハマファンを出迎えてくれたのは、WTCC=世界ツーリングカー選手権で、2006年のシリーズチャンピオンに輝いたBMW TeamUKの車だ。ドライバーA.Priaulx(アンディ・プリオール)がハンドルを握っての栄冠だった。
世界最高峰のツーリングカーバトルで、ハコのF1とも呼ばれるWTCC。2006年のチャンピオンを支えたのは、ヨコハマADVAN。ワンメイクサプライとしてタイヤを供給。2007年も引き続きWTCCへワンメイク供給している。
今回SISで、ヨコハマとコラボレーションを組んだのは、5社のチューニングメーカーだ。
 
  BMWのチューニングで名を馳せる「Studie」。BMW Motor Sport Z4M RACING on Street Versionを会場に持ち込んだ。初夏の風のようなグリーンのカラーリングが一際、注目を集めている。タイヤはADVAN Sport。
フロント255/30ZR19(91Y)。リアは275/40ZR19(105Y)にまで広げられていた。路面を噛み、駆け抜けるためのこだわりがそこにあった。

「 Studie 」のCEO、鈴木康昭氏にうかがった。BMWのチューニングメーカーとして確固とした地位を築いている「Studie」。そのチューニングにADVAN sportが欠かせないという。ヨコハマがスポンサードをしているドイツのサーキット、ニュブルクリンクでのイメージをそのままストリートにナンバーを取る形でドイツの香りを持ってこられないかと考えてチューニングした車を出展した。
「今年はこの会場でも白い車が多い中、ドイツのイメージを打ち出せるカラーリングの車を入れられたことに大変、満足しています」、自らが生み出したチューニングカーのドレスアップセンスに自信の表情で答えてくれた。
第1回からSISに参加しているという「Studie」は、ADVANとの強いつながりを求めてコラボレーションでのイベント参加に可能性を見出しているという。

 
 
 

ADVENT(アドベント)。ドイツのチューニングメーカー「AC SCHNITZER」の総代理店。1995年設立。AC SCHNITZERはドイツ国内でBMWのワークスチームを持ちレースに参戦、そのタイヤもヨコハマが供給している。数々の戦績を残してきた。
今回はBMW M6をベースにしたコンプリートカー、AC SCHNITZER Tension Street Versionを会場に持ち込んだ。営業部長、小林圭介氏にそのポテンシャルを伺った。

「レースからのイメージをそのままストリートに、というコンセプトの車です。ADVAN のイメージは欠かせませんね。Team AC SCHNITZERと同じようにコラボレーションでプレゼン出来ることでトータルなイメージに結びつけたいですね」

 
 
  HASHIMOTO CORPORATION(ハシモトコーポレーション)は京都からの参加だ。BMW のチューニングメーカーBREYTON社のコンプリートカーを出展。320iをベースにしたBREYTON E90のフロントにはブレイトンの銀色のロゴがフロントで睨みを効かせている。BMWの3シリーズにスーパーチャージャーを搭載。インチアップしての19インチホイールで足元を固めた今回のチューニングカー。フロントに225/35ZR19(88Y)。リアを255/30ZR19(91Y)で固めた。渋めのボディに対して真っ赤なバケットシートがそのスポーティな魂を表している。

専務取締役の橋本哲氏に伺った。「サーキット走行を一度体験させてもらったときからADVAN Sportのその性能に惚れ込んだ」今はチューニングされた車へ標準装備のようにして搭載しているという。 ヨコハマとチューニングメーカーがこうしてコラボレーションでの参加したことに大きな可能性を見出しているという。それぞれが得意の分野や車種を選出し、同じイメージでプレゼンできたことに大きく頷いていた。さらに「今後もドイツを中心としたヨーロッパから厳選した製品を輸入車ファンにお届けしたい」と熱く抱負を語ってくれた。

 
 
  「アイメック」ポルシェを中心として展開するチューングメーカーは、豊田市に本拠地を置く。平成2年創立。鶴田昭臣氏はヨコハマタイヤへの信頼は自身がポルシェのCカー時代、レースに関わった経験からだった。リアにエンジンを積むポルシェならではの過酷な要求に応えてくれるタイヤがADVAN。その信頼をコラボレーションという形に変えて参加した。
今回はSISの会場へポルシェ997を乗り入れた。最上級モデル3.8Lのエンジンにスーパーチャージャーを搭載。テスト段階で480馬力を叩き出した。オリジナルの355馬力から100馬力以上もそのポテンシャルを伸ばせるのはポルシェの粘り強いエンジンがあってこそのチューニングだという。フロントにはADVAN Sport 235/35ZR19(91Y)。リアを295/30ZR19(100Y)が支えている。

走行性能もさることながら今のポルシェファンは操縦性、静寂性も求めていると鶴田氏は手厳しい。その要求にも答えてくれているからこそADVAN Sportを採用しているという。長くメカニックという立場からチューニングを知り尽くした鶴田氏もヨコハマに絶大な信頼を寄せてくれていた。

 
 
  LAGER CORPORATION(ラガーコーポレーション)を率いるホソカワコーポレーションCEO、細川恵多氏。
ドイツのチューニングメーカーART、TECH ARTに加えて、新しくアウディのチューニングメーカー、PPIを日本に紹介。
今回はAMG CLS55をベースに476馬力から560馬力までのチューニングプログラムを用意した。タイヤはフロントを255/30ZR20 (92Y)、リアは305/25ZR20 (97Y)までサイズアップした。そのパワーに耐えうるタイヤとしてADVAN Sportを選んだ。
またエクステリアのチューニングメーカー、PPIの手によってチューニングされたアウディを出品した。

「ADVANはタイヤの静粛性、グリップ力、すべてにおいてトップのバランスを持っている。ビッグパワーで4ドアということは居住性も要求されるんです。だからこそ選んだスポーツタイヤがADVANでした。いろんなタイヤをテストしたんですよ。その結果を受けて決めました。ヨコハマタイヤとこうして並んで車をプレゼンテーションできる今回のコラボレーション、たいへん光栄に思っています」。

 
 

「プレミアム・インポートカーをさらにチューニングして自分のこだわりにあった車に乗りたい」その思いに十二分以上に答えてくれるインポーター、チューナーが揃ったSISの会場。それは単なるモーターショーの枠を超えて、車や走りに求める品質以上の何か、スピリットのようなものを会場内のどこででも感じられるイベントだった。

《取材:山田蕉寛》