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[2007/03/20] Caro Gran Sport R.C 2007~ 世界のクラシックカー、101台がお台場に集まった!
 

今年、第4回を迎えたCaro Gran Sport R.C 2007(カーログランスポルト)が3月10日11日の2日間にわたって開催された。YOKOHAMAタイヤがサポートするチャリティイベントとして、日本のクラッシックカーラリーの中で新らたなポジションを築き始めているイベントだ。3月10日午前9時すぎ、ドライバー・ミーティングを終えたエントラント(参加車両)が続々と、黒地に赤のADVANフラッグがはためくスタート会場=フジテレビ前広場に集結した。その数101台。往年の名車がずらり顔を揃える光景は圧巻。週末とあって数多くのギャラリーが詰めかけ見守った。

  カーログランスポルトラリー(CGSRC)の歴史を少しひも解いてみよう。2004年に始まったこのラリーは、当初から収益をチャリティとするイベントとしてスタート。東京城南ロータリークラブの20周年を記念したイベントだった。第1回は「ポリオ撲滅運動資金」をテーマとしたチャリティを実施。第2回は「三宅島復興支援」、第3回は「ニューオーリンズ救済支援」。今回の第4回はハリケーン・カトリーナの被害に対する「ニューオーリンズへの救済支援」がテーマ、「フィリピン支援活動」がセカンドテーマとされた。サポートの輪が広がり東京だけでなく、関東周辺のロータリークラブさらにフィリピン、韓国のロータリークラブが後援し国際的なものへと広がりつつある。

主催はオートモビル・フェローシップ・オブ・ロータリアンアジア。名車のオーナー、サポートスタッフはすべてボランティアでの参加、レース参加者や協賛企業からの運営費の一部をチャリティとするクラシックカーラリーとなっている。モータースポーツを新たな社会貢献の手段として活かしていきたいというメンバーたちの心意気が支えているイベントだ。CGSRCへの参加は、1972年までに生産されたスポーツカーおよびグランドツーリングカーで、CGSRC実行委員会が認めた車が対象とされている。

 
 
 

ゼッケンNo1を付けたロールスロイスPhantomⅠは1925年製、7,660ccのエンジンを誇る。続くゼッケンNo4を付けたのは1933年製のフィアットBalilla Coppa d’Oro、995cc。1930年、40年代と世界の名車が並ぶ。日本ではなかなか目にすることの出来ない名車ばかり。BENTLEY、JAGUAR、MG、ASTONMARTINと英国勢がならび、FIAT、ALFAROMEOなどイタリア車がそのスタイリッシュな姿を誇る。名車の伝統はMERSEDESとPORSCHE抜きには語れないとばかりにドイツ勢がエンジン音を響かせる。日本勢も負けてはいられない。TOYOTA2000GT、DATSUN FARLADYがその美しい姿を見せた。1972年までの101台が広場に勢揃いした。

 

オーナー・ドライバーの誰もが、文字どおり『愛車』と呼ぶにふさわしい名車に乗って広場に乗り込んできた。各オーナーがこの日のために整備した車は入念に磨き上げられ、美しく輝いている。しかし、もっとも若くても34歳というエンジン、中にはどうにもご機嫌斜めというマシンもあるようだ。スタート直前までボンネットを開け、最後の調整に余念が無いドライバーの姿が見受けられた。

 
  ドライバーたちの悩みの一つがタイヤ。なんと言っても年式の古い車ばかり、日本だけでなくヨーロッパでさえ入手が難しいサイズタイヤを必要とする車も少なくない。1963年製のABARTH 1300Jr.ⅡはADVANA048を装着。ドライバーのこだわりが、往年のスポーツカーに最新のタイヤという組合せを生み出した。
 

今回のコースは、北房総、筑波スカイラインを走り銚子漁港を回り再びお台場へ戻ってくるコース。その距離は600kmに及び2日間を掛けて走り抜ける。101台の名車のエンジンが温まりフジテレビ前広場がオイルの匂いに包まれ始めた午前11時。ラリーの成功と道程の安全、そしてチャリティ精神を社会全体に行き渡らせたいという祈りを込めた5カウントベルが、前回優勝者の手によって打ち鳴らされた。いよいよスタート時間だ。競技区間では上位のタイム差はわずか0.05秒ともなる精密な走りが要求されるタイムラリー。各車が40秒ごとにスタート、シートに身を沈めたドライバーとCoドライバーのペアは誰もがやや緊張を顔に浮かべながら、そして満面の笑みでスタート・フラッグを受け広場から走り出していった。

 
 
 

3月11日夕、600kmを走破したクラシックカーが続々とフジテレビ前広場に戻ってきた。名車揃い101台だが、34年以上の年月を経たエンジンに600kmはタフな道のりに違いない。第4回Caro Gran Sport R.C 2007、優勝はエントリーナンバー27、瀧川弘幸氏のチーム1949年製のOSCA MT-4(1,100cc)。第3回に続いての2連覇となった。第1回、第2回の優勝者、西村恵隆氏のAC AACE Bristol(1957年、1,971cc)が2位。3位は久富浩氏のJAGUAR XK140OTS(1955年、3,442cc)となった。沿道からは多くの喝采と注目を集め、すべての車が無事故でレースを終了。「すべての人の心にチャリティ精神を」と祈る5カウントベルが響き渡った。

《文 山田 蕉寛/写真 大西 康弘》