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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.79 News Index
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[SA2 class] 森嶋昭時 選手
 
[SA2クラス]
森嶋 昭時 選手
マツダRX-7

 
岐阜県にあるプレジャーレーシングのエースドライバー。
2008年のSAS2クラス、RX-7で初めての全日本チャンピオンを獲得。
今シーズンは連覇を目指し、SA2クラスに参戦。今シーズンは強さを見せ、第7戦の鈴鹿でチャンピオンを獲得した。
 
表彰台の中央に黒い帽子がなかったのは、第7戦のみ。ADVANタイヤとマツダRX-7の組み合わせが勝利の方程式といわれるSA2クラス。2008年ディフェンディングチャンピオンの森嶋昭時選手は、連覇を目指し2009年開幕戦優勝で順調なスタートを切った。

「こんなこといったら生意気だなと思われるかもしれないですけど、浅間台で勝ったときに今年も行けるかな? と思いました。
今シーズンは、藤本(泰則)さんや大先輩の松崎(充意)さんが2勝ずつ。実力者の中で自分が4勝できた。同じADVAN勢同士で、すごくいい戦いが出来たことに価値があったのかなと感じています。」

昨年のJAFカップで森嶋選手は『強いドライバーになりたい』と語っていた。連覇ということで目標は達成できたのだろうか?

「2008年は、シリーズポイント的にやっとチャンピオンが獲れたという印象でした。どこのコースでどんな条件でも力を発揮できるドライバーになりたい。それが強いドライバーという意味です。今年は昨年蓄積したデータを各イベントで生かすことができました。
今シーズン一番印象に残ったのは、第3戦SUGOのイベントです。その前の名阪は、ウェットコンディションで2本目攻めすぎてコースアウト。最終ゼッケンで走るということに、今までにないプレッシャーを感じていたのかもしれません。
それを反省して挑んだSUGOで優勝できた。しかもADVANが全クラスを制覇して、自分も波に乗れましたからね。」

シーズンを通じて、SA2クラスの表彰台をADVAN勢が独占した。その要因はどういったところにあるのだろう?

「今シーズン投入されたADVAN A050A。RX-7では245/40R18をフロントに入れて走りました。とにかくフロントの舵が利くようになった。
やはりジムカーナは、フロントの舵が利かないとアクセルオンも早くできない。逆にリヤのトラクションが足らなくなるかな? と思い、セッティングを若干変更しました。すごくいい武器になったと思います。」

全日本連覇を達成して、次の目標は?

「まだ確定しているワケではありませんが、来年はもう1年(同じクラスで)V3を狙ってみたいと考えています」

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BROAD BAND [700K] NARROW BAND [300K]
[SA3 class] 天満 清 選手
 
[SA3クラス]
天 満  清 選手
三菱ランサー・エボリューションIX

 
徳島県にあるショップ、モーティブの代表。
本庄サーキットで行われた最終戦で6回目のチャンピオン獲得。1996〜1998年にかけてMR2で全日本3連覇、その後A4クラスに移り1回。歴代チャンピオンが顔を並べる激戦のSA3クラスに移ってから2回目のチャンピオン獲得となる。
 
ドライバーにとってタイヤというマテリアルは、生命線といってもいい重要項目。全日本チャンピオンを5回獲得した強豪でも、それを変更することは大きな影響を与えたのだろう。
2008年ADVANに移籍してきた天満の成績は、ふるわなかった。
だが今シーズンは違った。第2戦雨の名阪で約2年ぶりの優勝を飾ると、続く第3戦でも連勝。後半に入ると鈴鹿、おおむたと連勝でシリーズトップを行く川脇一晃を抜き去った。

「6回目のチャンピオン獲得で、ADVANに移ってからは初めてですね。」
その言葉の裏には、セッティングやドライビングの試行錯誤が数多く存在していたことだろう。今シーズン印象に残っているイベントについて聞いてみた。

「印象に残っているのは8月の浅間台。1本目でミスコースしかかって、2本目スタート前に雨が落ちてきた。最悪の状況でしたが、トップから僅差で2位に入れたことが大きかったですね。」

チャンピオン獲得に、ラストスパートが利いたようですが?

「後半戦に入って変わったのは、相手ではなく自分の走りをちゃんとしようと。自分に対してミスを少なくしようと心がけたのが大きいかな?
それと後半戦の高温路面に対してG/Sコンパウンドの実力が発揮できるようになってきたことですね。」

時に改造車クラスのタイムさえ上回るSA3クラスの走り。ナンバー付き車両として、極限までチューニングされたエンジンパワーをトラクションに変える。タイヤにも高いポテンシャルが要求されるのは当然だ。
今シーズン開幕戦から投入されたADVAN A050A。自らが開発、テストに関わることでそれを武器に変えた。

「A050Aになってドライバーを助けてくれたんじゃないかな。パフォーマンスの高いタイヤになっていると思います。1年を通じてウェットであればG/2Sコンパウンド、ドライであればG/Sコンパウンドをメインに使っていました。
ドライバーに求められるのは、そのタイヤのパフォーマンスを100%引き出すこと。タイヤを生かし切れたというのが一番大きなことだと思うんですけどね。」

6回目のチャンピオン獲得で見えてきた次の目標は?

「分かりません! とりあえず今日終わったばっかりなので、帰ってゆっくりと家族会議をして(笑)、決めようかなと思います」

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BROAD BAND [700K] NARROW BAND [300K]
[SC class] 谷森雅彦 選手
 
[SCクラス]
谷森 雅彦 選手
三菱ランサー・エボリューション]

 
岡山県のドライバー。全本ジムカーナには、1991年FFでデビューする。その後、4WDに乗り換える。
大きな転機となったのが2002年の改造車クラスへの転向。以来、2009年まで全日本8連覇を続けている。今シーズンは第6戦浅間台で早々とチャンピオンを確定した。
 
今シーズンニューマシンの三菱ランサーエボリューション]を持ち込み、新たな気持ちでスタートした谷森雅彦選手。
車重の重さから競技車としての戦闘力に『?』がつけられていたエボリューション]だが、そこは7年連続チャンピオンの実力。開幕戦こそ2位だったものの第2戦で優勝し、絶対的な速さをライバルに見せつけた。

「改造車クラスに移ってから、エボリューション]で3台目のマシンになります。コンピュータ制御の関係でトラブルは出ました。車重が重いためワンサイズ大きなスリックタイヤを作ってもらいました。これで全体的にポテンシャルが高まったと思います。」

SUGOで行われた第3戦、1本目2位の谷森はスタートラインでこれまでに無い緊張感に包まれていた。
雨の中一つも落とさず7クラス制覇。残るはSCとDクラス。若干不安の残るマシンに履いたウェット用のADVAN A050A。まだテストし切れていない要素がたくさんあった。しかも雨の中で逆転しなければならない。

「ここで自分が優勝出来なかったら、ADVANの勢いを止めてしまう。そう思ったら緊張してしまって・・・。
路面がウェットだったので、いつものスリックではなくA050Aを履いていました。でも走り出したら不思議と落ち着いて、最後は逆転で全クラス制覇に貢献できてホッとしました。」

Nクラスよりも軽量化されたマシンに、チューニングされたエンジンパワー。滑りやすいウェット路面でA050Aのポテンシャルが谷森選手を助けた。

「今シーズンで一番印象に残っているのは、イオックスで行われた第5戦です。苦手のパイロンコースで逆転優勝できた。このときに今年も行けるかなと思いました。」

続く第6戦の浅間台でも優勝し、チャンピオン獲得一番乗りを果たした。
その後、第8、9戦でも優勝しシリーズ6勝。スラローム競技ではシリーズ全戦のポイントが加算されるわけではない。シリーズ戦数の70%、ベスト6戦分のポイントで争われる。谷森選手は8連覇中7回、今年で6年連続満点チャンプを継続となった。
2010年も満点チャンプを目指し速さを見せつけてくれるだろう。

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BROAD BAND [700K] NARROW BAND [300K]
[D class] 小林キュウテン 選手
 
[Dクラス]
小林 キュウテン 選手
スズキ隼

 
名古屋にあるK-oneのDクラスドライバー。
1992年にトヨタAW11MR2で全日本ジムカーナに初参戦。2002年からDクラスに転向する。スズキ隼を駆り、最速タイムを目指しチャレンジし続ける。今シーズンで2005年から5年連続で全日本チャンピオンを獲得となる。
 
安全規定を除けば無制限の改造が認められるDクラス。ジムカーナではスズキの2輪車『隼』のエンジンを積んだフォーミュラ隼が主力車種だ。
2008年まで4年連続で全日本チャンピオンを獲得してきた小林キュウテン選手。
タイムと戦うスラローム競技は、非常にメンタルなモータースポーツだといえる。無敵といわれる選手は、常に自分の中に敵を求めなければならない。毎戦目標タイムを設定し、見えない敵との戦いを繰り返してきた。
だが、今シーズンはちょっと様子が違った。

1、2戦こそ優勝を飾り順調なスタートを切ったものの、ここからライバルの岡村貴之選手(ADVAN)に3連勝を決められる。第6戦の浅間台では斉藤孝行選手(ADVAN)が優勝。この時点でシリーズトップの岡村選手との差は21ポイントで3位。
チャンピオン獲得に向け、小林選手は残り3連勝の課題を自らに課す。

「究極のMですからね(笑)。先に口に出してから、後でどうしよう? って悩むタイプですから。昔からそれは変わってないですね。でも、今年はきつかったです。」

だが4年連続チャンピオン、孤独な戦いの中で培われた精神力は伊達ではなかった。
ニューエンジンを投入した鈴鹿では、1本目3位から逆転優勝。続く第8戦おおむたは2本目自己タイムを更新して連勝。岡村選手に2ポイント差をつけて、シリーズリーダーに戻る。
そして迎えた第9戦。

「運良く2連勝できっちゃったもんで、逆にそれがプレッシャーになった。イベント1週間前から、夜中の2時頃にライバルの顔が浮かんで眠れなくなっちゃうんですよ。今回泊まったホテルでもほとんど眠れてないんじゃないかな?
こんなことは全日本デビュー戦の時以来です。」

1本目、岡村選手は1分23秒953で小林選手に対しコンマ5秒届かない。最終戦、最終クラス、最終ゼッケン。文字通り2009シーズンの総決算となる2本目。
斉藤選手が岡村選手のタイムをコンマ5秒上回る23秒400を叩き出しトップに立つ。岡村選手はこれに追いつけない。
この時点で小林選手の5連覇が確定。
しかしスターティンググリッドにいる小林選手は知るよしもない。渾身の走りから叩き出されたタイムは、23秒341。ゴール後、歓喜の雄叫びを上げる小林選手。21ポイント差を逆転し、自力でもぎ取ったチャンピオンだ。

「今シーズンDクラスは、ADVAN勢が全勝しました。だけど公開練習では他社に負けることもあった。
だからADVANタイヤも、マシンもドライバーもバージョンアップして来年も全勝を続けたいですね。」

明るさを失わず常に前向きな小林選手。
目標とするミスターADVAN・山本真宏選手の記録に追いつくべく、2010年もチャレンジを続ける。

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BROAD BAND [700K] NARROW BAND [300K]
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