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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2010 / Round 5 News Index
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開催日程 2010年8月7日(土)
開催会場 エビスサーキット (福島県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
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お盆休みを前にして、2010年のD1グランプリは早くもシリーズ後半戦に突入。真夏のエビスサーキットを舞台に第5戦、第6戦がデュアルファイナルとして開催された。
金曜日に行われた予選を通過した20名に海外招待選手1名、さらにシード選手10名の総勢31名が、まずは第5戦へと挑んだ。

ドリフトの聖地とも言えるエビスサーキット。これまでにもD1で幾多の名勝負の舞台となってきているが、今年はコース改修を施されたことによって昨年までとは変更になった箇所がある。
ポイントは最終コーナーのライン取りが自由となり、ほぼ直線的な進入ラインが可能となったこと。これにより飛び出しの車速が高まり、結果的に1コーナーへの進入速度も高まって、より迫力ある走りが期待される。
とは言え、最終コーナーの先にはコンクリートウォールがあり、一歩間違えれば激突しかねないという、D1屈指のスリリングなコースとなった。


日中は優に気温が30度を超える厳しい暑さとなったのにも関わらず、早朝から多くのギャラリーが詰めかけた第5戦。この暑さはドライバーだけではなく、マシンにも負担となりそうだ。
前日の予選をトップで通過したのは、前戦、岡山でも好調さをアピールしていた シルビアの中村直樹。続いて5位にシルビアの水畑力、6位に180SXの松井有紀夫、7位にはエビスサーキットの支配人でもあるランサー・エボリューション]の熊久保信重らが続く。


単走1回戦。ここでマークIIの斉藤太吾がド迫力の走りを見せる。
最終コーナーのクリップで131km/hという、エビスサーキットでの常識を遥かに超えたとんでもないハイスピードを記録。そのままジャンプしながらストレートに着地、2コーナーへ深い角度の ドリフトを見せ、3人の審査員全員が100点満点をつけるパーフェクトな1位を獲得。持ち味の迫力ある走りが帰ってきたようだ。
続く2位には斉藤に負けず劣らずの角度を付けたジャンプで、こちらも審査員全員が100点満点をつけた松井が入り、YOKOHAMAユーザーがライバル勢を圧倒してトップ2を独占した。

この他のYOKOHAMA勢では、7位にRX-7の高山健司、8位にランサー・エボリューションIXの末永直登、12位に水畑、16位に180SXの内海彰乃が入り、それぞれ決勝トーナメントに駒を進めた。
今シーズン絶好調のスープラの織戸学は、やや守りの走りになってしまい17位、ランサー・エボリューション]の熊久保も18位となって二人は惜しくも1回戦で姿を消してしまう事となった。


猛暑の中、追走で行われた決勝トーナメント。
1組目に登場した斉藤 vs 内海のYOKOHAMA勢同士の戦いは壮絶なクラッシュというまさかの結果になった。
単走の1回戦と同じく、ビッグパワーを武器に最終コーナーをまさに"飛んで"きた斉藤に釣られるかのように、 内海はコンクリートウォールにまっすぐ突っ込んでしまいマシンを大破。
安否が心配されたが、すぐさまスタッフが救出に向かって内海は無事に車外へ姿を見せた。脇腹を押さえながらも大勢のギャラリーの元に向かった内海には、その果敢な攻めの走りを称賛してサーキット全体から大きな拍手が巻き起こった。

続いて登場は末永直登。対するはマークIIの箕輪慎治だ。
エビスサーキットの社員でありチームオレンジでは唯一ベスト16進出を果たした末永。地の利を生かして1本目にアドバンテージを奪うと、2本目も接触しながらも見事に寄せ付け勝利。ベスト8に勝ち進んだ。

ここまで好調な水畑はスカイラインの野村謙と対戦。ベテラン野村に勝利して一気に弾みをつけたい水畑だったが、易々と勝たせてはもらえずここで無念の敗退。

高山は180SXの川畑真人と対戦。
高山先行の1本目。大きなミスも無く走りきるが川畑にわずかにアドバンテージ。2本目で後追いに転じた高山は食い込みをかけようとしたが、若干流された川畑につられる形となってしまいアドバンテージを奪うには至らず。結局、1本目で取られたアドバンテージが響いて、惜しくも敗退してしまった。

続いて松井はシルビアの村山梯啓と対戦。
松井の先行となる1本目。最終コーナーを勢いよく飛び出した松井は、内海と同じくコンクリートウォールへ吸い寄せられ激突。マシンはそのまま惰性で審査員席の前まで進みようやくストップ。
内海に続く大クラッシュに会場全体が静まりかえり、大破したマシンに視線が集まる中、松井は悔しそうな表情を滲ませながらも無事な姿を見せ、会場は安堵に包まれた。


ベスト8へ進出したYOKOHAMAユーザーは斉藤と末永の2名。

ベスト8の1組目はこの2人の対戦。パワーで勝る斉藤か、エビスを知り尽くす末永か。注目の対戦は斉藤の先行で始まる。
お互い引かぬ接近戦を繰り広げ、勝負はサドンデスへ。
勝負と言う枠を越えた見事なツインドリを見せる2人だったが、わずかな差で斉藤の勝利。追走の魅力を体現した2人の走りに大きな拍手が送られた。


YOKOHAMAユーザーでただ1人ベスト4に勝ち進んだ斉藤は、野村と対戦。スカイラインを駆る野村に対してマークIIの斉藤、実力派の二人が駆るビッグセダン対決には会場から大いに注目が集まる。
斉藤先行の1本目は互角な戦いを見せたが、後追いに転じた2本目の2コーナーで若干斉藤がアウトに膨らんでしまって勝負あり。
残念ながらあと一歩及ばず、YOKOHAMA勢は決勝への進出を果たすことは叶わなかった。


例年と違い、ハイスピードコースに変貌した今回のコース。
迫力あるジャンピングドリフトにギャラリーも大興奮した一方、内海と松井の大クラッシュに肝を冷やされたが、2人とも無事な姿を見せ、高い安全性を含めてD1マシンの優れた完成度も証明される事となった。
やはり安全なマシンであるからこそ、ドライバー達も極限まで攻め込んで妙技が繰り出される。これこそがドリフトの最高峰たるD1グランプリの魅力に他ならない。


(文中敬称略)
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