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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2010 / Round 4 News Index
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開催日程 2010年6月27日(日)
開催会場 岡山国際サーキット (岡山県)
天 候 曇り (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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2010年のD1グランプリは、岡山国際サーキットを舞台とする第4戦で早くも折り返し。
西日本での開催はオートポリスと岡山のみと言う事もあり、梅雨空にも関わらず朝から大勢のギャラリーでスタンドは埋め尽くされた。

ここで、岡山国際サーキットのコースを説明しておこう。
ホームストレートを全開で加速してきたマシンは、審査員席の設置された1コーナーへ向けて一気に振り出しながら飛び込んで行く。1コーナーを抜けると短い直線を経て2コーナーへ。
このつなぎの短い直線でドリフトが戻ったりすると減点対象となるため、繊細なマシンコントロールが必要とされる。豪快さと緻密さが入り交じった難易度の高いコースだ。

土曜日に行われた予選は終始ウエットコンディションだったが、日曜日は曇ってはいるものの雨は降らず。
朝の練習走行時には濡れていた路面も、マシンが走行を重ねるたびにライン上は次第に乾いていき、白煙も上がるようになるが、完全なドライとまではいかず難しい路面コンディションと言えそうだ。

まずは単走1回戦。
YOKOHAMA勢では予選から好調な内海彰乃(シルビア)が4位。中村直樹(シルビア)が5位と高得点を獲得。2本目にグラベルに飛び出してしまった高山健司(RX-7)は9位で通過した。
末永直登(ランサー)が12位で久々の決勝進出となった一方、チームメイトの熊久保信重(ランサー)は19位で、まさかの敗退を喫してしまった。
予選を2位で通過した水畑力(シルビア)は1コーナーの進入で失速してしまうも、13位で通過。
このうち末永は2008年のD1ストリートリーガルでチャンピオンを獲得している。また中村はこの時に最終戦まで末永とタイトル争いを繰り広げ、翌2009年には6戦中3勝を飾ってストリートリーガルの頂点に立った、ともに実力派の選手である。

そして、ギャラリーと審査員のド肝を抜いたのが織戸学(スープラ)だった。
2本目で直線を全開で加速してきたマシンは1コーナーの遥か手前から直ドリ。スピン直前のものすごい角度で1コーナーに飛び込んできたのだ。
ギャラリーからは拍手喝采、3名の審査員はそれぞれ100点満点をつけ文句無しの1位通過を果たした。

午後に行われた追走トーナメント。ベスト16に進出を果たした6人のYOKOHAMA勢、活躍が期待される中でいよいよ戦いはスタートを迎える。
天候は曇り、路面はドライ。気温も湿度も高く、ドライバー達はこの暑さとも戦わねばならないようだ。

まずは織戸と手塚強の対戦。1本目でアドバンテージを奪い、後追いとなる2本目も手塚にピッタリと食らいつき、ここは余裕の勝利をおさめた。

高山は廣田友和と対戦。後追いとなる1本目こそ寄せきれなかった高山だが、先行となる2本目はきれいなドリフトを決め、勝負はサドンデスに突入。
サドンデス1本目、高山は勢い余って1コーナーでミスしてしまうも、2本目では審査員に「攻撃的!」と言わしめる攻めの走りを見せて勝ち進んだ。

続いては中村直樹 vs 末永直登のYOKOHAMA対決。
1本目の1コーナーでまさかの接触。フロントバンパーを破損してしまった中村は、応急処置を施し2本目へ。先行の末永に対し一歩も引かずにグイグイ食い込み見事勝利。
予選から好調な中村の快進撃は、さらにこの後も加速していく。

続く対戦もYOKOHAMA対決。内海彰乃 vs 水畑力だ。
1本目の1コーナー、なんと2台は揃ってコースアウトしてしまう。幸いにして2台とも接触はなかったようで、勝負はそのまま2本目へと持ち越し。
その2本目、予選4位と好調な内海は水畑に対して食らいつこうとするも、失速してしまい勝負あり。水畑がベスト8に駒を進めた。

YOKOHAMA勢4名がそれぞれ対戦する事となったベスト8。まずは織戸と高山の対戦だ。
織戸の先行でスタートした1本目に高山が勢い余ってコースアウト、織戸がアドバンテージを奪って主導権を握った。
入れ替わって高山先行の2本目。高山はきれいなドリフトを決めるも、1本目に奪われたアドバンテージが効いて織戸が勝利を手中におさめた。

続いて中村と水畑が対戦。1本目は両者ともにきれいにまとめるも、2本目に中村にピッタリ寄せられた水畑がグラベルへ。
バンパーを失った中村がベスト4へ勝ち進んだ。

この結果、織戸と中村が対決する事になったベスト4。
今シーズン絶好調の織戸と、ここ岡山で勢いに乗ってきた中村の対戦に会場中の注目が集まる。

織戸先行の1本目。織戸は振り出しの角度はもちろん、高い車速をキャリーさせてアドバンテージ。
入れ替わって2本目。中村も負けじときれいなドリフトを決めるも1本目のアドバンテージが響き織戸が決勝へと勝ち進んだ。「あとは、気合。気合っスね」と振り返る中村。
この敗戦が彼をまたひとつ成長させたに違いない。

決勝戦は織戸と時田雅義の対戦。
高い速度と深い角度の2人のドリフトに、ギャラリーも大盛り上がり。
勝敗付かず勝負はサドンデスへ。織戸先行の1本目。時田を引き離したいところだが、食らいつく時田。入れ替わった2本目、これまた五分の争いに見えたが、織戸が若干グラベルにはらんでしまい勝負あり。
僅差で時田に敗れてしまうが、お互い引かぬ好勝負となった2人の対戦にスタンドからは大きな歓声と拍手が巻き起こった。

第5戦&第6戦は8月7〜8日にエビスサーキットで開催される。
まさに飛ぶ鳥落とす勢いの織戸は「エビスはWで獲って初優勝だね」と笑顔で語る。今回の準優勝でシリーズランキングも6位に浮上、更なるジャンプアップが期待される存在となった。
そして、岡山で調子を上げてきた中村、水畑や、今回はマシントラブルにより1回戦で敗退してしまったが、まだまだ底力のある斉藤太吾など、YOKOHAMAユーザーの走りに注目だ。


(文中敬称略)
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