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DRIFT 2009
/ Round 2
News Index
開催日程
2009年4月26日(日)
開催会場
オートポリス (大分県)
天 候
曇り (決勝)
路 面
ドライ (決勝)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
昨年は8月の暑い時期に開催されたD1グランプリのオートポリス戦。今年は開催が早められ大型連休の入り口となる4月26日に決勝戦が催された。
前日土曜日には予選が行われたが、九州に接近した低気圧の影響でウェットコンディション、さらにはオートポリス特有の濃霧も発生するという難しいコンディション。
日が変わって日曜日になると雨は止んだものの、4月の九州とは思えない寒さ。冷たい風が終日吹きつけたため観戦するファンには少々辛い一日となってしまったが、そんな中でYOKOHAMA勢が寒さを吹き飛ばす熱い走りを見せてくれた。
まず決勝ベスト16トーナメントへの進出を賭けての単走1回戦。
ここで元気の良い走りを見せたのがシルビアの水畑力。開幕戦のエビスでは10位に食い込んだ水畑がオートポリスならではの迫力あるハイスピード&ハイアングルドリフトを決めて4人中3人の審査員から100点の評価を受けてトップ通過を果たした。
一方で苦しい展開となったのはBMWを今季から投入した上野高広。
土曜の予選では1本目でコースオフ、2本目の走行はキャンセルとなる。現行車種優遇制度によって日曜日への進出は果たしたものの、練習走行でまたもコースオフしてマシンをガードレールにヒットしてしまった。
ニューモデル、しかも輸入車ということで、マシンのセッティングには難しいものがあるようだ。
さて、いよいよベスト16トーナメントを迎えることになった第2戦だが、ここでまさかの事態が。
なんと1回戦をトップ通過した水畑のマシンにエンジンブローが発生しており、痛恨のリタイアを喫してしまったのだ。
これによってベスト16に進出したYOKOHAMA勢は一人減って、斎藤太吾、熊久保信重、内海彰乃、山下広一、藤中学の5人となった。
トーナメントの1回戦にまず登場したのは800psのマークIIを駆る山下。2006年のADM(ADVANドリフト・ミーティング)ではツインドリフトクラスを制したベテラン、実に7年ぶりのD1追走トーナメント進出ということで注目が集まる。
対戦相手は2007年の王者・川畑真人。1本目、後追いの山下は大きく重たいマークIIが不利とされる追走で川畑のインにしっかり食い込みアドバンテージを獲得。
2本目では角度の面で若干川畑にアドバンテージを奪われ、勝負はサドンデスに。
サドンデス1本目、またも川畑にピッタリと寄せていった山下の走りには、審査員からも「山下はマークIIを完全に乗りこなしている!」という感嘆の声があがる。
そして2本目、先行した山下の走りは審査員に「山下の走りは凄い!」「マークIIの速さに驚いた!」と再び言わしめる完璧な内容で、堂々のベスト8進出を果たした。
続いて登場した藤中は野村謙との対戦。1本目は五分と健闘した藤中だったが、先行した2本目では審査席前でコースオフを喫して、惜しくも敗退となった。
YOKOHAMA勢の3人目は熊久保。
1本目は対戦相手の黒井敦史が脱輪、熊久保にアドバンテージ。
2本目では先行の熊久保に対してドリフトが戻った部分も若干認められたが、1本目のアドバンテージが効いて熊久保がベスト8への進出を果たした。
1開戦5組目では斎藤と内海が対戦、ADVAN NEOVA AD08装着車同士の対決に。
ここでは内海がリズムに乗り切れずミスを連発、斎藤がベスト8進出となる。
ベスト8の対戦、まずは山下がゼッケン1をつける野村と対戦。
1本目は先行する山下、ノーミスでまとめるも後追いの野村が同時振り出しでテクニックを見せて若干のアドバンテージを奪われる。
後追いとなった2本目、ピッタリと野村に食らいついていった山下だったが、軽く接触してしまって野村の勝利に。
しかし審査員からは「山下が野村の"引き出し"を開けさせた」と山下の果敢な走りを讃えるコメント、800psのパワーを受け止めるADVAN NEOVA AD08のポテンシャルとあわせてこれからの山下の走りには注目していきたいという評価が下された。
次に熊久保が手塚強と対戦。
熊久保が後追いの1本目、距離の近さや飛び込みのテクニックに勝った熊久保がアドバンテージを獲得。
そして問題の2本目。振り返しで熊久保がスピンモードに入ってしまい、一旦は熊久保敗退の裁定が下る。しかし熊久保は手塚に接触されたと抗議、審議の結果手塚の車には接触の痕跡が認められ、かつドライバー自身も接触を認めたために、熊久保がベスト4進出となった。
ベスト8の3組目は斎藤と今村陽一。
1本目、先行した斎藤は飛び込みでリードするも、振り返し以降では今村が勝り五分に近い好勝負となる。
そして2本目、後追いの斎藤が今村にまさかの接触。両者はコースオフを喫したものの大きなダメージはともに無かったことが幸い。
惜しくもこの結果、ベスト4に進出を決めたYOKOHAMA勢は熊久保のみとなった。
そして熊久保のベスト4での対戦相手は野村。
ある意味、第2戦でもっとも注目を集めたベテラン同士の対戦に会場は大いに盛り上がる。
1本目、後追いの熊久保が絶妙の振り返しで6:4のアドバンテージを奪う。
そして先行に転じた2本目では互角の勝負となり、2本を終えてのアドバンテージは0.5を熊久保が得ていた。しかし僅差の場合はサドンデス持ち込みというルールになっているため、勝負はサドンデスに。
1本目、またも野村にピッタリとマシンを寄せた熊久保。野村もインを締めるようなことはなく、クリーンなベテラン同士のバトルが観客、そして審査員をも魅了する。
2本目、先行した熊久保は若干インカットをし過ぎる走りで、ハーフスピンを喫して万事休す。
残念ながら決勝戦への進出はならなかったものの、果敢に攻める走りとそれを支えるADVAN NEOVA AD08のパフォーマンスはスタンドを埋めた大勢の観客の脳裏にしっかりと刻み込まれた。
(文中敬称略)
【今回の成績 : 3位】
実は野村さんとの対戦の1本目はミスしていたんです。だからサドンデスの2本目では、自分でも納得できる6:4のアドバンテージを出してやろうと思って行きました。
そうしたら、野村さんは"イリュージョン・ドリフト"なんて言っていますが、自分でも見たことがない角度がついてしまいました(苦笑)。