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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2008 / Round 6 News Index
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開催日程 2008年8月30日(土) 〜 31日(日)
開催会場 エビスサーキット (福島県)
天 候 雨 のち 晴れ (決勝)
路 面 ウェット → ドライ (決勝)
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8月末の恒例イベントである夏のエビス戦だが、今年は思いがけず悪天候に見舞われた。
予選では途中から雨となったことから、決勝の常連ではない選手が100点を出して上位に食い込むなど波乱の展開に。
YOKOHAMA勢では、水畑力(予選4位)、熊久保信重(6位)、廣田友和(9位)、内海彰乃(11位)、松井有紀夫(14位)、岡村和義(16位)、末永直登(19位)の7名が勝ち残りを果たした。これに田中一弘、上野高広、吉岡稔記らシード選手を加えた計10名が決勝に臨む。

決勝日も朝から雨が降り、コース上の排水が追いつかなくなり、朝の練習走行では、激しい雨のため中断されるほど。スケジュールが大きく遅れて進行する事態となった。
雨足が弱まるのを待ち、予定より1時間遅れで、決勝1回戦の単走が始まるころには、ほとんど雨は上がった。しかし、コースは依然としてウエット路面。

YOKOHAMA勢では、3本とももう一歩まとめられなかった内海や水畑、3本とも1コーナーをインカットした松井、ナックルが破損してノーマルに交換し、ハンドル切れ角の小ささに苦しんだ廣田、飛び出しの角度に苦しんだ末永直登らが敗退。
熊久保(2位)、吉岡(3位)、岡村(9位)、上野(13位)、田中(14位)がベスト16に勝ち残った。
吉岡はスピードが乗っていたことが高評価。上野は2本目に審査席前でスピンし、ちょうどタイヤのないところのコンクリートウォールに激しくヒットし走行不能となったが、1回目で99.80点の高得点をマークしていたため、勝ち残ることができた。

決勝2回戦の追走トーナメント開始時には、コースはほぼ乾いていたが、最終コーナーからの飛び出しと、2コーナー先に水が流れていて、足元をすくわれるマシンが続出。
そして、途中でまた雨が降ったり、霧雨が残ったりしたものの、コースコンディションは概ねドライとなっていった。

ベスト16の2戦目、岡村 vs 今村陽一というS15対決では、好勝負によりサドンデスに突入するも、後追いで引き離された岡村にやや焦りが見られ、惜しくも敗退となった。
4戦目では上野が日比野哲也と対戦。上野は破損したパーツを予備車から移植し、走行を可能とした。
1本目は日比野にアドバンテージとされたが、2本目、日比野の駆動系にトラブルが出て、上野がベスト8に勝ち上がった。

5戦目、吉岡と田中のYOKOHAMA対決では、1本目、後を追う田中が上手く合わせられず、吉岡にアドバンテージ。
2本目はほぼイーブンだったが、1本目により吉岡がベスト8へ。

8戦目は、熊久保 vs 川畑真人という2006年と2007年のチャンピオン対戦。
1本目、追う川畑は最終コーナーの飛び出しでドリフトがもどって遅れ、熊久保にアドバンテージ。
2本目、先行する熊久保がノーミスでまとめ、熊久保が勝利した。

ベスト8に対戦が進み、2戦目では上野が佐久間達也と対戦。
今大会でも快走を続ける上野だが、ウォームアップでスピンし、今度はタイヤバリアにヒットというまさかの展開に。レギュレーションにより0.5点を失う。
1本目、走りは五分だったが、上記により佐久間にアドバンテージ。しかし2本目では、飛び出しの角度で上野が勝り、対する佐久間はふらつきが見られたことで上野が今季初のベスト4進出を決めた。

続く、吉岡 vs 中村直樹の対戦では、吉岡が先行時にスピン。後追いも上手くまとめることができず、残念ながら吉岡はここで敗退となった。

ベスト4最後の対戦は、熊久保 vs 手塚強という強豪対決。
1本目、追う熊久保が強烈なクイコミを見せ、手塚にもミスはなかったが、熊久保がアドバンテージを獲る。
2本目、熊久保にミスはなく、手塚はストレートでややドリフトもどったため、熊久保が今季シリーズ戦で初となるベスト4進出を決めた!

これで熊久保と上野、二人のYOKOHAMA勢がともに今季初のベスト4進出を果たす結果に。
上野 vs 今村の対戦の1本目、追う上野は、ストレートでややまっすぐになり、遅れたことが響いて、今村にアドバンテージ。2本目では、上野にややアドバテージとされたが、1本目が響いて惜しくも上野は敗退となった。

そして、熊久保 vs 中村の対戦では、熊久保が2本ともアドバンテージを得て、貫禄の勝利を収めた。後追い時の熊久保の寄せ具合には、鬼気迫るものがあった。

決勝戦、熊久保の対戦相手は今村。お台場のエキシビジョン戦と同じ顔合わせである。
1本目、熊久保に振り出しともどりがあったが、その後のクイコミがすさまじく、結果五分に。
2本目は両者にミスがあったが、今度は今村が強力なクイコミを見せて、またしても五分。決勝戦に相応しく、拮抗した実力のままサドンデスに突入した。
その1本目、先行する今村は、最終コーナーの振り出しでミスをし、熊久保がインに入ってアドバンテージを獲得。
2本目、どちらも大きなミスはなかったが、熊久保が審査席を越えたあたりから今村を引き離した。

この結果、熊久保の勝利が確定した。ランサーエボリューション\初のシリーズ戦優勝と、熊久保の今季初勝利と、シード復帰を叶えた熊久保は、地元エビスでの勝利で見守る大勢にファンに笑顔でこたえていた。


(文中敬称略)
Driver's Voice
熊久保信重選手  
 【今回の成績 : 優勝】
今日は優勝できると思っていませんでした。雨で開催すら危ぶまれたし、いろんなことが気になって、練習走行も身が入らなかったですし。
中村とは、つまりすぎて、正直やっちゃったかと思いました(笑)。中村も確かに上手いと思うけど、(末永)直登にも、中村にはまだ負けるなといっているし、自分も中村にだけは絶対に負けられないと思って。
(今村)陽一とは、お台場でもあんなにやってるし、雨の中を見に来てくれているお客さんのためにもお互いいい走りをしようと、信用しきって、他の選手のときよりもっと入りました。
決勝戦でも、優勝は意識しなかったし、相手が陽一になってワクワクしていたという感じですね。

上野高広選手  
 【今回の成績 : 3位】
今日はいろいろ不運もあったけど、なんとか乗り越えながらここまでこられたのでよかったと思います。
金曜日にもタービンブローしたし、今回はとにかく疲れた(笑)。体調もよくないし、長いことD1をやってきて、一番疲れました。
追走でも、雨が降ったりやんだりして、タイヤの内圧を調整するのも大変だったけど、メカニックもよくやってくれました。
シードもギリギリだったので、ホッとしています。
CIRCUIT
コースレイアウトは今季開幕戦を含め、従来と全く同じのお馴染みの舞台。
審査基準も開幕戦と同じなので、各選手にとっては東日本における"ドリフトの聖地"とも呼ばれるこのコースで、自らの基本的なテクニックレベルを試されることになる。

そして今回は、路面コンディションという要素が加わった。
単走1回戦では雨が止んでおり、時間とともに路面の一部が乾いていく。つまり路面コンディションは均一ではなく、連続性のあるドリフトを行なうには難しい状況だ。

しかし、そんな状況においてソアラの上野高広やSC430の吉岡稔記が100点をマークする走りを披露。シード選手勢でも熊久保信重が2番手で通過したのに対して、ランキング上位を争うライバル勢の中にはベスト16にギリギリで生き残った選手も。
この結果こそ、一線級の戦闘力をADVAN Neova AD07が保ち続けていることの証であると言えるだろう。
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