Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2008 / Round 4 News Index
ひとつ前に戻る
開催日程 2008年6月28日(土) 〜 29日(日)
開催会場 岡山国際サーキット (岡山県)
天 候 雨 のち 晴れ (決勝)
路 面 ウェット 〜 ドライ (決勝)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
ラージサイズ画像表示
ラージサイズ画像表示
ラージサイズ画像表示
ラージサイズ画像表示
5年ぶりに中国地方にD1グランプリの熱い走りが帰って来た。舞台はD1初開催となる岡山国際サーキット。この秋には横浜ゴムがワンメイクタイヤを供給するWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が日本で初めて開催されることも話題のコース、YOKOHAMA勢の活躍が期待される一戦となった。

土曜日の予選日は終日雨、日曜日も早朝から雨が降っておりコースはウェットコンディション。そんな悪条件ではあったが、久しぶりのD1観戦を楽しみにしていた中国地方をはじめ、四国や関西などから詰めかけた多くのギャラリーでコースサイドは埋めつくされた。

コースはホームストレートでスタートを切って加速、右ターンの1コーナーへとアプローチ。審査席前を通過してコーナーが終わると短い直線部分、ADVANコースブリッジの付近で振り返して左ターンの2コーナーへ進入するというレイアウト。
 
29日朝、まず行われたのは1回戦単走。しかし不安定な空模様ゆえ、突然に雨が勢いを増す時間帯があって各選手は同じウェットながらも雨量の変化に翻弄される。
そんな中、YOKOHAMA勢からは3本の走行で参加選手中唯一となる2本の100点満点をマークした田中一弘を筆頭に、熊久保信重、水畑力、上野高広、内海彰乃、廣田友和の6選手がベスト16トーナメントへの進出を果たし、刻々と変わる路面状況の下でADVAN Neova AD07の高いウェット性能を大いにアピール。
 
1回戦単走が終わるとピットウォークや同乗走行が行われるが、生憎この時間帯に一気に雨足は強まりコースはヘビーウェットへと更に過酷なコンディションへと変化していった。

予定より1時間ほど遅れて午後2時からベスト16追走トーナメントがスタート。
ここでは田中 vs 廣田、内海 vs 水畑というYOKOHAMA勢同士の対戦カードが2本あったが、それぞれ廣田と内海が制してベスト8進出を果たす。特にヴェロッサを駆る廣田は自身初のベスト16勝利を飾って注目を集めていく。

結果的には廣田と内海の二人がYOKOHAMA勢からのベスト8進出組となったが、ベスト16が終わってからのインターバルでは惜しくも敗退した田中や上野の好走が審査員から絶賛するコメントが場内放送で伝えられた。
ウェットコンディションということで、ここまでの間では白煙を上げる走りは見られていないものの、ドライコンディション時よりも遥かに手前から振り出して長い距離をドリフトする"ロング"と呼ばれるテクニックを各選手が披露、その上で鋭い"攻めのクイコミ"をコースオフを恐れずに繰り広げたYOKOAHAMA勢の走りは審査員、そしてスタンドを埋めたギャラリーの記憶に鮮烈に刻まれたようだ。
 
ベスト8、先に戦いに臨んだのは180SXの内海。対戦相手はマークIIの斉藤太吾、1本目から攻めの走りを見せた内海は後追いで斉藤に寄せていくものの1コーナーの進入でハーフスピン。
アドバンテージを取られた内海だったが、先行にポジションを変えた2本目でも攻めの姿勢は変わらない。残念ながら2本目ではコースオフとなってしまったが、久しぶりのD1開催を楽しみに豪雨の中で観戦するファンの期待に応える走りを見せつけてくれた。

続いて廣田はRX-7の末永正雄と対戦。サドンデス持ち越しとなった熱戦を制してベスト4準決勝進出を飾った。
 
ベスト4で廣田はAE86の日比野哲也と対戦。
1本目は廣田、2本目は日比野のアドバンテージとなって戦いはサドンデスに突入。
しかし1回目のサドンデスも両者五分の判定、熱戦はサドンデス2本目に決着持ち越しとなる。
1本目、先行する廣田は中盤まで日比野の優勢な走りを許したものの、後半で巻き返す。
そして2本目、後追いの廣田は日比野のAE86に対して鋭くクイコミ、審査員から「今日一番のクイコミ!」と評される快心の走り。
スタンドから廣田の走りに対して大きな拍手が巻き起こると、廣田が文句無しの勝利を飾って遂に決勝戦を決めた。

決勝の対戦相手は今村陽一。D1グランプリではこれまで20人の優勝者が存在するが、21人目に廣田がその名を刻むのか注目が高まる。さらに今回が自身初の追走勝利であったことを思えば、今回の廣田の"勢い"は優勝への期待を一層高めてくれる。
 
そして天気は決勝を迎えるころには晴れへと転じており、路面は急速に乾き始めていた。
迎えた決勝、1本目は今村がアドバンテージを得たものの、2本目で廣田が挽回して勝負はサドンデス持ち越しとなる。
サドンデス1本目、先行する廣田は今村のアウトオーバーテイクを許してしまい、6.5:3.5で今村のアドバンテージ。
巻き返しを図る廣田、2本目の後追いでは1コーナーから今村に対してグイグイとクイコミを見せていったが、速さで惜しくも一歩譲り勝者は今村との判定。

残念ながら優勝には一歩届かなかった廣田であったが、D1で最も個性的なマシン・ヴェロッサが高い実力を備えていること、そして重量級セダンの走りをウェットからドライまで路面コンディションが例え大きく変化しようともしっかり支えるADVAN Noeva AD07のオールラウンドなハイパフォーマンスを実証した一戦となった。

(文中敬称略)
CIRCUIT
初開催となった岡山、コースは通常のレースと同様に順走で使用された。
ホームストレート上のスタート位置はD1グランプリについてHウェットとなった今回もドライと同じところとなった。

ドライなら180km/h以上、ウェットでも150km/h以上で進入、1コーナーで審査席前を通過して短いストレート上、ADVANブリッジ付近で振り返す。
そのまま2コーナーへの進入となるが、この位置には副審が置かれて2コーナーのクリップを確認する。
 
ウェットの今回は、まずポイントとなったのが1コーナーへの進入。速度と角度を重視する通常の方法に加えて、相当に手前から振り出す"ロング"という選択肢もある。速度&角度重視タイプは振り返し以降のコントロールをしやすいが、ウェット条件下ではロングのほうが確実に1コーナーで勝る。ただし振り返し以降は"成り行き任せ"的な要素も強くなるところだが、コース上の水が多いタイミングでは"ロング"での対戦がメインとなった。
ひとつ前に戻る