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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2008 / Round 2 News Index
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開催日程 2008年4月26日(土) 〜 27日(日)
開催会場 富士スピードウェイ (静岡県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
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2008年のD1グランプリ、第2戦の舞台はF1も開催される国際サーキット・富士スピードウェイ。
例年と同じく、300Rからヘアピン〜100Rまでを逆走するコースで争われる。

今回の最大の注目は、D1グランプリ初年度チャンピオン・谷口信輝が2年ぶりに復活を果たすことだ。マシンはHKSアルテッツァだが、かつて谷口が駆っていたものとは別の車で、本戦への投入は今回が初めてとなる。

今にも雨が降りだしそうな天候の中で行なわれた予選。YOKOHAMAのサポート選手では、6年ぶりにシード落ちとなり、予選を戦うことになった熊久保信重(99.80点/6位)のほか、藤中学(99.50点/10位)、水畑力(99.30点/12位)、内海彰乃(99.00点/14位)、高山健司(99.00点/15位)、廣田友和(98.80点/18位)、谷口信輝(98.80点/19位)が予選を通過。
注目の谷口は、マシンのセットアップが不十分だったというハンディを背負いながらも、テクニックでカバーして19位で予選を通過した。
これに、田中一弘、上野高広、岡村和義、吉岡稔記という4名のシード選手が加わった合計11選手が決勝に臨む。

決勝日、朝の練習走行はまだウェット路面で、うっすらと霧のかかるコンディションで行われたが、天候は回復に向かっていた。
単走1回戦、YOKOHAMA勢は、水畑、岡村、上野、内海、吉岡、谷口、廣田の7人が勝ち残りベスト16トーナメントへ進出。

内海、谷口、廣田は、2本をミスしたものの、3本目で本来の実力を発揮して見事なリカバリーを見せた。
一方、 リズムに乗り切れず3本ともまとめられなかった田中、コースアウトとハーフスピンを喫してしまった熊久保の両名はまさかの1回戦敗退。なんと、チームオレンジが誰もベスト16に進むことができないという番狂わせが生じてしまったのである。

ベスト16トーナメント1回戦では1戦目でヴェロッサでお馴染みの廣田が黒井敦史と対戦、3戦目では180SXの内海が手塚強と対戦したが、残念ながら敗退を喫してしまった。

4戦目は、岡村 vs 吉岡というYOKOHAMAシード選手同士が顔を合わせた。
1本目、300Rで先行する岡村がアンダーを出し、6:4で吉岡。2本目はほぼ五分だったが、ハチロクを駆る吉岡はヘアピンで速さに勝る。結果、吉岡がベスト8進出を決めた。

5戦目も、水畑と谷口というYOKOHAMA勢同士、注目の対戦だ。
1本目、追う谷口は、ヘアピン進入で食い込んだが、立ち上がりでドリフトがもどってしまい、7:3で水畑優位の判定。2本目、水畑が300Rを越えたところでドリフトがもどり、この日初のサドンデスに突入した。
サドンデス1本目、追う谷口がまさかのコースアウトを喫し、8:2で水畑の判定。2本目は、6:4で谷口となったが1本目でのコースアウトが結果に大きく響き、水畑がベスト8に勝ち残った。

7戦目、上野は野村謙と対戦、ベテラン同士の対決となった。両者とも大観衆の期待に応えて互いに一歩も譲らず、こちらもサドンデスに突入。
それでもお互い譲らず僅差の判定となった結果、微妙な差だがヘアピンでの食い込みの量の差で、野村に軍配。上野は惜しくも敗退となった。

迎えたベスト8。
2戦目の吉岡 vs 手塚の対戦は、再再戦に突入するほどの熱戦となった。
しかし吉岡は、追走時はついていけず、あとで追いつきすぎるという状態で、先行時は手塚に追いつかれ、さらにアンダーを出すなどして、ともに6:4で手塚優位と判定。吉岡は惜しくもここで敗退となった。

ベスト8の3戦目、水畑 vs 末永正雄。
1本目は、先行する水畑にアドバンテージとの判定。しかし2本目、追う水畑は、300Rでもヘアピンでもアンダーを出し、7:3で末永優位の判定。
久々に決勝進出をはたした水畑は、ベスト8進出と健闘を見せたが、惜しくもここで敗退となった。

第2戦、YOKOHAMA勢は残念ながらベスト4進出を果たせない厳しい結果となってしまった。
しかしD1に帰って来た谷口を筆頭に、YOKOHAMA勢の走りはサーキットへ足を運んでくれた多くのドリフトファンを魅了した。

次戦はさらに西へ移動して、5月24日(土)〜25日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。二戦連続でF1開催コースとしても世界にその名を知られるサーキットを舞台とするD1グランプリ。
リベンジに燃えるYOKOHAMA勢の快走に期待が高まるところだ。

(文中敬称略)
DRIVER VOICE
■谷口信輝 選手

D1グランプリは自分が参戦していなかった2年分、確実にレベルが上がっています。
それに対して自分はアルテッツァにあまり乗っていないので、今回は上手くリンクしていませんでした。
金曜日に練習をしてセッティングを詰めて、この土日を迎えたような状態ですから、まだクルマの隅々まで神経が行き届いてないというのが正直なところ。
しかし、走っているうちにだんだんと車のことを色々掴むことが出来て、自信は強まりましたね。
みんなが進化している2年間に、自分は止まっていたと思うと、9位という結果は上出来かもしれません。
とは言っても、やっぱり負けて悔しいですよ。期待してくれていた観客の皆さんに、もっといい走りを見せたかったですしね。
でも、決して追いつけないレベルまで引き離されているわけではありませんから、このままでは終われませんね!



■吉岡稔記 選手

富士は得意でもあり、苦手でもあります。AE86の軽さを活かしてヘアピンで逃げ切ろうと思っていても、パワーがなければそれは出来ません。ですから、300Rを多少犠牲にする走り方が求められる場合もあります。1本目で走りを決めておかないとNOSの残量が厳しくなって、切れてしまうと30psぐらいパワーダウンしてしまうのです。
今回は、サドンデスのときに一度NOSを換えましたが、再サドンデスでは時間がなくて換えられませんでした。もし換えていれば勝てたかもしれませんね。
話題になっている新車については、6月のお台場からSCを投入する予定です。
つまり次の鈴鹿がAE86は最後になります。鈴鹿はパワーに影響されないし、最後にいいところを見せたいですね。
CIRCUIT
コースを逆走するD1グランプリ富士ラウンド。
審査区間は、300Rからヘアピンを抜けて、100Rに向けて立ち上がっていったところまで。

審査のポイントとしてまず挙げられたのは「300Rの手前で、指定の位置より手前から振り出すこと」。ここには副審が置かれ、スピードよりも、飛び込みでちゃんと振り出しているか、角度がついているか、アクセルを踏んでいるか、アンダーステアを出していないかなどを厳しくチェックした。

続いてのポイントは「300Rの立ち上がりから審査席前までを直線的に振り返すこと」。300RではインによせなくてもOK、途中でアウトにはらむと減点とされる。

そして「審査席前ではアウト側の縁石まではらむこと」、「ヘアピンのクリッピングポイントでは約1.5mまでイン側の縁石によせること」、「ヘアピンの立ち上がりから100Rにかけて、アウトまではらむこと」などが審査の重点ポイントとされた。

内容としてはほぼ例年どおりだが、ヘアピンのクリップが、昨年は「約2mまでよせる」とされたところ、今年は「約1.5m」となるなど、微妙に厳しさを増している。
スピードガンは審査員席わきの、ヘアピン進入の部分で計測し、採点には関係させず、同点の場合のみ速度で順位をつけることとされた。
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