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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2007 / Round 6 News Index
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開催日程 2007年9月22日(土) 〜 23日(日)
開催会場 オートポリス (大分県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
入場者数 15,500人(土・日曜日合算)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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今年もD1グランプリが九州の地に上陸。大分県のサーキットコース、オートポリスを舞台にして熱戦が繰り広げられた。
既にカレンダーは9月も下旬に入っているが、厳しい残暑がオートポリスを包み込む。好天に恵まれたこともあってか土曜・日曜を通じた二日間で15,500人が観戦に来場、激戦に歓声をおくった。
 
オートポリスでのD1はサーキットコースを通常のレースとは逆走で使う。ストレートをスタートしたマシンは本来の"最終コーナー"に目指してアプローチ、右ターンから素早く左ターンへと振り返して審査員席と観客が埋めるスタンド席の前を駆け抜けていく。

そして何といっても見どころはシリーズ随一のハイスピードドリフトが魅せる迫力とスリリングさにあふれた走り。予選、決勝を通じて200km/hオーバーを記録したマシンも出た今回、年を追ってレベルアップを果たしているD1の現状をかいま見ることが出来る。
 
YOKOHAMA勢は予選通過トップの得点となる99.85をマークした上野高広を筆頭に、岡村和義、廣田友和、山下広一、吉岡稔記、藤中学、高山健司が予選を通過。更にシード権を有する熊久保信重、内海彰乃を加えた9選手が決勝日へと駒を進めた。
 
単走1回戦はハイレベルな激戦になった。マシンもドライバーも年々レベルが上がっているD1グランプリ、岡村選手が語ったところでは「スピードは去年よりも20km/h近く速くなっているんじゃないかな」とのこと。
オートポリスならではのハイスピードドリフト、ここでスピードと角度はもちろん、飛距離もズバ抜けた走りを魅せたのが、ソアラを駆る上野。順位こそ2km/hの速度差から2位とされたものの、堂々の100点満点を獲得。また、ランサー投入2戦目となる熊久保も順位は5番手だが100点満点を獲得、ADVAN Neova AD07のハイパフォーマンスぶりを両者が遺憾なく発揮。
YOKOHAMA勢では吉岡と岡村を加えた4選手がベスト16決勝トーナメントへと進出した。
 
トーナメント1回戦、3組目は熊久保と岡村のYOKOHAMA勢同士のカード。1本目、先行する熊久保が振りかえしを見事に決めて角度のあるドリフトを魅せたのに対して、岡村は戻してしまうミスをしてしまい判定は9:1で熊久保にアドバンテージ。
前後を入れ替えての2本目、岡村も好走したが熊久保がしっかりと食らいついて6:4で再び熊久保がアドバンテージを得て2回戦へと進出した。
 
7組目ではAE86の吉岡が初代ソアラの時田雅義と対戦する"昭和の名車対決"。ところがコースインしてのウォームアップで吉岡がまさかのコースオフ、時田と接触してリアバンパーを失ってしまう波乱の幕開けとなる。
迎えた本番、1本目は吉岡が前を行くが、ウォームアップでのアクシデントを帳消しにする速さと角度を両立させた走りで6:4のアドバンテージを得ることに成功。
2本目は後追いとなった吉岡だが、ここでの判定は両者ともに甲乙つけがたい好走、スタンドを埋めた観客からのリクエストに応えるかたちで勝負はサドンデスへと持ち越されることに。
サドンデス1本目は先行する吉岡が再び6:4で優勢、前後を入れ替えての2本目は時田がコースオフを喫したのに対して、ぴったりと追走していった吉岡はバランスを崩すことなく審査コーナーを駆け抜けて勝負あり。吉岡がベスト8進出を決めた。
 
そして最後の1回戦カードは上野 vs 末永。チャンピオン候補と目された末永を相手に上野が一歩も引かない走りを披露、1本目は6:4、2本目も5.5:4.5でともに制して上野が末永を下した。
 
ベスト8、まずは熊久保がチャンピオンを争う川畑真人と対戦。1本目、先行する熊久保に対してピッタリ追走した川畑、凄まじいサイド・バイ・サイドのドリフトはチャンピオンを争い二人が演じるに相応しい迫力あるもので、観客からも大歓声があがる。
ほぼ互角で迎えた2本目、ここで熊久保がリズムを狂わせてまさかのコースオフ、残念ながらベスト4進出を果たせないという番狂わせとなる。
 
そしてベスト8の対戦、最終の組み合わせは吉岡と上野が再びYOKOHAMA勢対決を演じる。
軽量級のAE86と重量級のソアラという異種格闘技的なカードは、1本目こそ全体的に上手くまとめた吉岡がアドバンテージを得たが、2本目で先行する上野がハイパワーマシンらしい速度と角度のあるドリフトで吉岡を圧倒、8:2の大差をつけて勝者として上野がコールされた。
 
ベスト4に勝ち残った唯一のYOKOHAMA勢となった上野は、今村陽一を同様に速度と角度で上回り、2001年以来となる決勝進出を果たすことに成功。
 
注目の決勝、上野の対戦相手は川畑。この大舞台でも守りに入ることなくアグレッシブな走りで臨んだ上野、ハイスピードから豪快な振り返しで先行する川畑のインに飛び込もうとしたが、若干振り返すタイミングが狂ってアウトにはらんでしまい痛恨のコースオフ。
結果的に上野は惜しくも準優勝に留まったものの、ハイパワーマシンならではの超高速域から、大柄なボディを豪快に振り出す迫力あるドリフトは九州のファンから喝采を浴びていた。

(文中敬称略)
FEATURED DRIVER
吉岡稔記選手  
内海彰乃選手
ドリフト界で屈指のAE86使いとして知られる吉岡稔記選手。
バイクから四輪に転向、ドリフトをはじめた直後こそ他の車種を駆っていたものの、21歳の時にAE86を手にしてからは、D1参戦を含めてこれまで"ハチロク一筋"。
NOSシステムを搭載した吉岡選手のAE86は最高出力320psというスペックのモンスターマシン。
軽量さとハイパワーを武器に、最新のターボエンジン勢に一歩もひけを取らない戦いぶりにはファンも多い。
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