Your browser does not currently have the
Flash Player version 8
that is required to view this site.
Please
click here
to download the latest Flash Player version.
HOME
/
MOTORSPORTS
/
DRIFT 2007
/ Round 5
News Index
開催日程
2007年8月24日(土) 〜 25日(日)
開催会場
エビスサーキット・南コース (福島県)
天 候
晴れ (決勝)
路 面
ドライ (決勝)
入場者数
7,699人(土・日曜日合算)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
2007年のD1グランプリもシーズン後半戦に突入、第5戦は夏休み最後の土日となった8月24日(土)から25日(日)にかけて、開幕戦以来となるエビスサーキットで開催された。
審査区間は例年どおり、最終コーナーの飛び出しから4コーナーに至るまで。
今回、観客のみならず参加選手を含めた全ての関係者から注目を集めたのが熊久保信重。遂に新兵器「ランサーエボリューション」を投入してきたのである。
土曜日の予選では上位の選手がほぼ順当に勝ち残る展開に。
ADVAN勢では、軽量のAE86を駆る吉岡稔記が驚異的なドリフトスピードを見せて2位で通過したのをはじめ、3位・松井有紀夫、5位・田中一弘、6位・末永直登、8位・上野高広、9位・高山健司、10位・岡村和義、11位・内海彰乃、16位・廣田友和ら、合計10名が決勝戦に進出した。
しかし明けて日曜日に行われた決勝、1回戦の単走ではADVAN勢はやや苦戦を強いられてしまう選手が多い展開に。
同じ99.95点で、吉岡が5位、熊久保が8位で通過したほか、内海が前戦に続いてベスト16進出を果たした。
だが一方で、高山は僅差の17位となり惜しくも1回戦で姿を消した。その他、岡村、松井、上野らも本領を発揮するに至らず、予選で見せたキレのある走りを見せられないままに1回戦敗退を喫してしまうまさかの展開に。
また、田中はパワーステアリングのトラブルで無念のリタイアを余儀なくされた。
決勝2回戦、追走トーナメントのベスト16の1戦目、まずADVAN勢で戦いに挑んだのは内海、相手は1回戦で唯一100点をマークした黒井敦史。
1本目、黒井はストレートでドリフトがもどり、一方の内海は角度が浅く、五分の判定。しかし2本目、2コーナーで黒井がミスをしたのに対して安定した走りでまとめた内海が勝ち上がった。
2戦目は、熊久保と廣田のADVAN対決となった。
個性的なヴェロッサを駆る廣田はこれまで4回ベスト16に勝ち残っているが、いまだに勝利なし。
一方の熊久保はニューマシン投入で注目を集めるものの、マシンの実力は未知数。廣田の初勝利なるか、それとも熊久保の新兵器が高いポテンシャルを見せるのか注目が集まった。
1本目、廣田がストレートでテールをウォールにヒットし痛恨のコースアウト。なんとか残ったものの、6.5:3.5で熊久保アドバンテージとなった。
2本目、追う熊久保は、やはり持ち味の強烈なクイコミを見せ、結果は熊久保が貫祿勝ち。
「負けたけれど廣田の走りは男らしい。普通は戻すような状況でも廣田は踏んでいった」と、審査委員からは健闘を見せた廣田にも賛辞が送られた。
3戦目は、吉岡と小師賢作のAE86対決。ノンターボにNOSを備える吉岡に対し、小師はSR型ターボエンジンを搭載したマシンである。
1本目、角度の差で、6:4で吉岡優勢。しかし2本目、逆に吉岡がストレートでまっすぐになり、サドンデスに突入した。
しかし、その1本目で吉岡がハーフスピンを喫した。吉岡は2本目で意地を見せたものの、惜しくも敗退となった。
結果的にベスト8に残ったのADVAN勢は内海と熊久保だが、この両者はベスト8の1戦目で直接対決するカードとなった。
ところが1本目、熊久保のマシンのシフトアップでクラッチが戻ってこないという予想外のトラブルが発生してしまった。
このトラブルは迅速に修復されて2本目は熊久保も完璧な走りを見せたが、1本目の結果が響いて、内海がベスト4進出となった。
こうして久しぶりの決勝追走進出を果たした内海は飛ぶ鳥を落とす勢いで準決勝でも小師を退けて久々の決勝戦進出を決めた。
気になる決勝戦、内海の対戦相手は野村謙。
1本目は内海が先行。追う野村は1コーナーでドリフトが戻ったため、その後に強烈なクイコミを見せたものの、内海にアドバンテージがついた。場内は内海の初優勝に期待が高まりヒートアップ。
しかし、2本目は野村が上手くまとめ、サドンデスに突入となった。
ますますヒートアップする大観衆を前にスタートしたサドンデス1本目、野村が1コーナー進入で再び強烈なクイコミを見せ、そのまま内海は2コーナーで抜き去られてしまった。
2本目、追う内海も粘りに粘って快走を見せるも、1本目が効いて惜しくも内海は優勝には一歩届かず。
それでも内海は晴れ晴れとした表情で、「久しぶりにここまで来れて嬉しい。これまで苦労してきたのは決して腕が落ちていたわけではなくて、マシンが仕上がらなかったのが原因。しばらく上位争いの場に来ない間に、周りのレベルがずいぶん上がっていたけれど、これからは自分もまた常連に復活したいです」と喜びを語った。
昨年の覇者であり、ランキング2位につけていた熊久保は、シリーズランキングトップの末永が3位に落ち、代わりに川畑がトップに浮上したため、2位ポジションを堅守。2位といってもトップとの点差は僅かに2点、D1グランプリ初の2連覇を狙うには十分といえるだけに新兵器ランサーエボリューションでの初優勝と合わせて終盤戦、大いに期待と注目が集まることになる。
(文中敬称略)
関西でその名を知らない人はいないドリフトサークル「NIGHT ZONE」のリーダー、内海彰乃選手。
FD3Sやワンビアでのドリフトは長年D1グランプリ参戦を続けていることもあって魅了されたファンも多い。D1参戦前も数多くのドリフトコンテストで輝かしい戦績をおさめている。
また、C-WESTのワークスドライバーとして参戦していたことはドリフトファンなら誰もが知るところ。
元々はグリップで走っていたが、走っているうちにテールスライドを覚えてドリフトの楽しさに開眼したというのが現在に至る原点となっている。