さて、ハンガリー戦での注目選手として、2人のシビック・ドライバーをご紹介しよう。
一人目は地元ハンガリーのヒーロー、ノルベルト・ミケリス選手だ。毎年ハンガリー戦では注目選手として紹介しているが、Zengo
Motorsportから今年はTC2クラスの新規定マシンとなったシビックWTCCを駆って参戦している。
2011年、初めてハンガロリンクで開催されたWTCCでは地元ファンの声援を背に大活躍、2位表彰台を獲得したことも記憶に新しい。さらに翌年のハンガロリンクでは総合優勝、昨年も熾烈なトップ争いの末に2位表彰台と、ホームコースを得意として好成績をおさめてきている。
今年はこれまでの4レースで最高位が7位と少々出遅れた感じもするが、地元ファンの大声援はミケリス選手にとって躍進の大きな原動力となることに違いない。
そしてもう一人、日本から参戦する谷口行規選手(左写真)もシビックで参戦する。
こちらはNIKA Racingからのエントリーで、マシンは昨年までの規定に準じたTC2Tクラス。このクラスはYOKOHAMAトロフィーの対象となるが、谷口選手といえば2010年の日本ラウンド・岡山国際サーキットでYOKOHAMAトロフィーの優勝を飾ったドライバーだ。そして今もなお、このYOKOHAMAトロフィー優勝は、日本人ドライバーとして唯一の輝かしい功績である。
YOKOHAMAトロフィーはベテランのフランツ・エングストラー選手がここまで連勝しているが、それに“待った”をかけてくれか注目される谷口選手。シビックとともに見せる“大和魂”での熱い走りに期待したい。