Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2014 / Preview News Index
  ひとつ前にもどる  
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
FIA 世界ツーリングカー選手権
PREVIEW
2005年に発足、翌'06年からこれまでヨコハマタイヤのワンメイクで競われている、世界最高峰のツーリングカー・スプリントレースがWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。発足から10年目となるシーズンが、いよいよこの週末にモロッコで開幕を迎える。

これまで幾多の名勝負が演じられ、迫力ある接近戦が世界中で多くのファンを魅了してきたWTCC。10年目の今年は、車両規定が大きく変更され、時代は次のステップへと飛躍することになる。

具体的には18インチタイヤを装着し、ワイドフェンダーなどで武装して空力性能も向上させた新規定のマシンがTC1クラスとして新たに登場。従来型の17インチタイヤを装着するマシンもTC2クラスとして参戦するが、主役は完全にTC1クラスへと移行する流れになる。
ちなみに両クラスのパフォーマンスを比べると、エンジンは排気量1,600ccのターボで同じながら、最高出力はTC2が約320bhpであるのに対して、TC1は380bhpというスペックを誇る。

また、レースフォーマットにも一部変更が行われた。
1大会に2回の決勝を行うことに変わりは無いが、シリーズ発足からWTCCの特徴であったスタート方式は変更される。昨年までは第1レースがローリングスタート、第2レースはスタンディングスタートと異なるスタート方式を採用していた。しかし今シーズンは両レースともにスタンディング方式となるのだ。

一方で予選方式も改められ、全車が出走するQ1において上位12台がQ2に進出。さらにQ2の上位5台が新たに設けられるQ3へと進出し、ここでは各自が1周ずつのアタックランを行って最終的な第1レースの決勝スターティンググリッドに反映される予選結果が生成されるという流れだ。
その上で総合予選結果に基づき、昨年までと同様に第2レースではリバースグリッド配置も行われる。ゆえに可能性としてはスタンディングスタートを得意とするFR車、具体的にはTC2クラスのBMW勢が第2レースのスタート直後に1コーナーを奪う展開もあり得る、ということになる。
開幕戦のモロッコ、発表されたエントリーは総勢20台。クラス別に見ると、新規定のTC1が16台、昨年の規定によるTC2は4台となる。なお、TC2に対してはYOKOHAMAトロフィーがかけられる。

エントリーの中で、やはり注目は新規参戦を果たすシトロエンだろう。WRC(FIA世界ラリー選手権)など、ラリーフィールドで世界を席巻してきたシトロエンだが、C-エリーゼを武器にWTCCへの本格参戦を実現した。

C-エリーゼは日本には導入されていないが、中央ヨーロッパや中東、新興国などに向けて販売している3ボックスモデル。
そして、ドライバーはセアトとシボレーで黄金期を牽引してきたイヴァン・ミューラー選手が加入。さらにトップラリーストとしてその名を馳せるセバスチャン・ローブ選手(左写真)、昨年のアルゼンチン戦で優勝を飾ったホセ・マリア・ロペス選手の3人体制を開幕戦では構築した。さらにシトロエンは中国人のマ・チン・ホワ選手とも契約を結んでおり、終盤の5大会で戦いに加わると発表されている。

中でも日本のラリーファンにもお馴染みのローブ選手の加入は大きなニュースだ。既に何度かテストでステアリングを握ったローブ選手、3月下旬にヴァレンシアで行われた公式テストではシビックを上回るタイムをマークして上々の仕上がりをアピールしている。

もちろん新規定に進化するシビック、RMLがそのノウハウを結集して仕上げるシボレー・クルーズ、さらにチャンピオン経験者であるロブ・ハフ選手を加えて開発を加速させるラーダ・グランタといった、シトロエンを迎え撃つ面々もポテンシャルを大幅に高めて開幕戦に臨むことになる2014年。

新たな時代の勢力図はどのようなものになるのか、今シーズンのみならず数年先までのWTCCを占う上で、注目の開幕戦となりそうだ。
TV ONAIR
第1&2戦・モロッコの模様は、テレビ大阪で4月18日(金)の25時25分〜25時40分、BSジャパンで4月20日(日)の9時15分〜9時30分に、それぞれダイジェストが放送されます。こちらもぜひ、お見逃し無く!!
 
ENTRY
 
順位 クラス ドライバー 国 籍 車 両 チーム
1 TC1 イヴァン・ミューラー フランス シトロエン・C-エリーゼ WTCC Citroen Total WTCC
2 TC1 ガブリエレ・タルクィーニ イタリア ホンダ・シビック WTCC Castrol Honda WTCC Team
3 TC1 トム・チルトン イギリス シボレーRML・クルーズ TC1 ROAL Motorsport
4 TC1 トム・コロネル オランダ シボレーRML・クルーズ TC1 ROAL Motorsport
5 TC1 ノルベルト・ミケリス ハンガリー ホンダ・シビック WTCC Zengo Motorsport
6 TC2T フランツ・エングストラー ドイツ BMW 320TC Liqui Moly Team Engstler
7 TC1 ヒューゴ・ヴァレンテ フランス シボレーRML・クルーズ TC1 Campos Racing
8 TC2T パスカーレ・デ・サバチーノ イタリア BMW 320TC Liqui Moly Team Engstler
9 TC1 セバスチャン・ローブ フランス シトロエン・C-エリーゼ WTCC Citroen Total WTCC
10 TC1 ジャンニ・モルビデリ イタリア シボレーRML・クルーズ TC1 ALL-INKL.COM Munnich Motorsport
11 TC1 ジェームス・トンプソン イギリス ラーダ・グランタ 1.6T LADA Sport Lukoil
12 TC1 ロブ・ハフ イギリス ラーダ・グランタ 1.6T LADA Sport Lukoil
14 TC1 ミハイル・コズロフスキー ロシア ラーダ・グランタ 1.6T LADA Sport Lukoil
18 TC1 ティアゴ・モンテイロ ポルトガル ホンダ・シビック WTCC Castrol Honda WTCC Team
22 TC2T ペトル・フーリン スイス セアト・レオン WTCC Campos Racing
25 TC1 メルディ・ベナニ モロッコ ホンダ・シビック WTCC Proteam Racing
27 TC2T ジョン・フィリッピ フランス セアト・レオン WTCC Campos Racing
37 TC1 ホセ・マリア・ロペス アルゼンチン シトロエン・C-エリーゼ WTCC Citroen Total WTCC
77 TC1 レネ・ミュニッヒ ドイツ シボレーRML・クルーズ TC1 ALL-INKL.COM Munnich Motorsport
98 TC1 ドゥサン・ボルコビッチ セルビア シボレーRML・クルーズ TC1 NIS Petrol by Campos Racing
 
CIRCUIT
マラケシュ市街地コース (モロッコ)

2009年、50年ぶりのFIA世界選手権レースとしてモロッコで開催された時から、WTCCが戦う場はマラケシュの市街地特設コースが用意されてきた。

旧市街地は世界遺産にも登録されているマラケシュ、エキゾチックな街並みの中を走るストリートを閉鎖してのコースは、一般公道ということでサーキットに比べて路面のミューは低い。さらにストレートが主体のレイアウトとなるため、タイヤへの直接的な負担は小さいコースであると言える。

ただ、市街地レースということで接触やクラッシュが多く、一度アクシデントが生じるとコース上に部品が散乱することとなり、これを拾って思わぬダメージをタイヤに受けてしまうことが注意点となる。

これまでのコースレコードは、2012年の予選でアラン・メニュ選手(シボレー)が記録した1分43秒753(平均車速157.70kph)。決勝のファステストラップは同年、ペペ・オリオラ選手(セアト)が記録した1分44秒617(平均車速156.39kph)となっている。
ひとつ前にもどる