今季のグラベル緒戦も、ターマックでの開幕戦同様に初日と二日目でコンディションが大きく変化する展開となった。路面の石やワダチが掘れたことによって顔を出してくる根石などによりタイヤにダメージを受けてしまう選手も少なくなかったが、全12SSのうち10SSでヨコハマタイヤ勢がベストを奪う速さを見せた。
グラベルということで先頭ゼッケンは砂利かき役を強いられる面があるが、2ループ目でもライバルを寄せつけない速さを装着各車が見せたことは、ADVAN
A053の優れたポテンシャルをドライ/ウェット問わず証明したと言えるだろう。
昨年の第3戦・福島で国内ラリーにデビューしたADVAN A053にとって、久万高原は今回が初めての走行。
そんな一戦で奴田原選手組と新井選手組はともに初日を6本のみの使用で走りきって最終的にワン・ツー・フィニッシュを飾り、4年連続でヨコハマタイヤ装着車が久万高原を制覇。
ステージベストも多く奪ったことで、ADVAN A053がグリップ性と摩耗性を高い次元でバランスされていると改めてアピールした大会になった。