■PN3クラス : 山家丈夫 選手
これまで、トヨタ86&スバルBRZのワンメイク状態となっているPN3クラスにニューマシンを持ち込んできたのが、九州の山家丈夫選手だ。
なんとエンジン排気量が5,000ccで最高出力は311kW(423ps)というハイパワーFR車のレクサスIS
Fに、ADVAN NEOVA AD08Rを装着して参加してきた。
レクサスIS Fは、2012年1月以降にJAF登録された車両。PN3クラス車両規定に合致し、「もしかしたら86/BRZに対抗できるかも」と噂されていた1台だ。だが、車重が重たいことと、なによりも高額な車両価格のため、これまで実戦に投入してくる選手はいなかった。話題のレクサスIS
Fがどんな走りを見せてくれるのか、注目を集めた。
ドライバーの山家選手は、19歳からジムカーナを始めて今年25年目というベテラン選手だ。
「ジムカーナを始めたきっかけは、父から『クルマが好きならちゃんとやれ』と言われてモータースポーツチームに投げ込まれたからです(笑)。もちろん自分も何か舗装の競技がやりたかったので好都合でした。
最初はバラードCR-Xに乗っていましたが、これまで25年間ずっとジムカーナを続けています。実は今回はBRZでPN3クラスに出場するつもりで車両を製作中だったのですが、準備が間に合わなかったので、自分の通勤車を急きょジムカーナ仕様に仕立てたんです。
でも、このパワーでハイスピードサーキットコースなら、なんとかいけるのではと思ったのも事実です。ただ、サイドブレーキが足踏み式なので、ターンはかなり難しい(笑)。公開練習ではターンのない前半区間ではパワーを活かして3番手タイムでしたが、やはり本番ではターンで遅れてしまいましたね」
決勝での順位は9位だったが「ジムカーナは面白い競技ですし、いつまでも続けて行きたいと思っています。次はBRZで走りますが、またチャンスがあればIS
Fでも走ってみたいですね。ターンが少ないコースであれば、可能性はあると思います」と笑顔で語った山家選手。ぜひ今後の活躍を期待したい。