■Dクラス : 佐藤史彦 選手
谷田川敏幸選手がGVB型・4ドアインプレッサを投入し、話題を集めた今年の開幕戦だが、Dクラスにはもう1台、5ドアインプレッサがデビューを果たした。
ちなみにこちらのインプレッサのベース車はGRB型WRX STIではなくGRF型WRX STI
Aライン。排気量2,500ccのターボを搭載するAT(オートマチックトランスミッション)のモデルで、競技ベース車としては珍しいタイプだ。
昨年までGDB型のインプレッサに乗っていた佐藤史彦選手は、「たまたまAラインのボディがあったので、そのクルマをベースにしました。もちろんミッションはマニュアルに交換しています」と、マシンの選択について語る。
「でも、エンジンは排気量2,500ccのEJ25をベースにしているので、そこだけはAラインのままですね。タービンもノーマルのままなので、パワーは控えめです。
でもD車両なので、ラジエターはエンジンルームから後方のキャビンに移設しています。冷却性能を上げるためですが、フロントにラジエターがないので、思い切ってインを攻めることができるというメリットもあります。あまり無茶はできませんけどね(笑)」。
ちなみにこのマシンは、一昨年のシーズンオフからコツコツと仕上げてきたものだという。
シェイクダウンとなった今回の開幕戦は、Dクラス8位という結果に。
「ADVAN A036のグリップが高かったこともあって、安心して踏むことができました。でも、それがタイムに結びつかなかったのが残念ですね。まわりから『直線が遅い』と指摘されたので、パワーが足りないのかもしれません。でも、あせらずにゆっくりと仕上げていきたいですね」と語る佐藤選手。
今シーズンは谷田川選手のインプレッサと同様に、佐藤選手のインプレッサの活躍にも期待したい。