■Dクラス : 宮入友秀 選手
2007年、29歳の時に初のDクラスチャンピオンを獲得し、2011年にも二度目のDクラスを制した若きチャンピオンの宮入友秀選手。昨年は1年間競技活動を休止していたが、今年の第4戦門前から復活し、いきなり3位に入賞、続く第5戦では2位入賞と、ブランクを感じさせない活躍をみせた。
今年からヨコハマタイヤを装着する宮入選手だが、「コントロールしやすく、乗りやすいと思ったのが第一印象ですね。最初から全開で攻めることができました。自分のフィーリングに合っていると思います」と、好印象を持っている。「特にADVAN A053が好きです。ウェットからドライ、硬質から浮き砂利まで、けっこう幅広い路面をカバーしてくれるので、失敗してもリカバリーしやすいタイヤですね」という宮入選手は、この最終戦タカタで、ほとんどのヨコハマタイヤユーザーがADVAN A036を選択するなか、あえてADVAN A053を装着して挑んだ。
結果はDクラス7位。本人もけっして満足のいくタイムではなかった。「自分自身、ADVAN A036のおいしいところをまだうまく引き出せていないということと、超硬質路面でADVAN A053がどこまでいけるのかということを試したかったんです。結果、走りやすかったけどタイムはADVAN A036に届かなかった。良い勉強になりました」と宮入選手。
今年はまだ「タイヤの特性を勉強している最中」ということだが、来年は「勝負の年」とも語る。谷田川選手、河内選手とともにDクラスのなかでは数少ないチャンピオン獲得経験のあるドライバーだけに、来年は優勝候補の一角に名乗りをあげてくることは間違いなさそうだ。