Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / JDC 2013 / Round 6 News Index
  ひとつ前にもどる  
JDC Round 6
開催日
2013年9月1日
開催場所
オートパーク今庄 (福井県)
天 候
曇り 時々 雨
路 面
ウェット
参加台数
150台
(ヨコハマタイヤ装着車 43台)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
全7戦で争われる全日本ダートトライアル選手権もいよいよ残りあと2戦、シリーズの大詰めを迎えた。すでに第5戦でN3クラスのシリーズチャンピオンが確定しているが、残る8クラスもこの大会でシリーズチャンピオンが決まる可能性があり、白熱した戦いが予想された。

舞台となる福井県のオートパーク今庄は、2009年のJAFカップ&オールスターダートトライアルを経て、2010年に全日本選手権を初開催し、今年で3回目の全日本開催となる。毎年、路面の改修やパドックスペースの拡張を行うなど進化を続けているが、今年は高低差のある外周区間を設け、フラットなコースに新たな要素が加えられていた。

もともとこのコースは、路面が荒れやすいコーナーには部分的にコンクリートの簡易舗装を施しているため、ひとつのコーナーでも路面のグリップ感が異なるラインをトレースしなければならないという難しさがある。そのうえ今年は、大会前日の深夜に降った雨、さらに第2ヒート開始とともに強く降り出した雨の影響により、例年に増して攻略の難しい路面となった。

通常、雨や散水により路面が濡れるとタイヤのグリップ力は低下することが多い。しかし部分的に簡易舗装が施されているこのコースは、路面の上に乗った砂利や泥が雨によって洗い流されるため、逆にグリップ力が上がるという特性を持っている。
ただし、砂利を踏み固めた部分は、水分を含むことによりグリップ力は下がる。そのため、雨の降り方、さらに路面コンディションによって選択するタイヤがいつもとは大きく異なるという、タイヤ戦略が難しい1戦となった。

そんな中、路面コンディションを見事に読み切ったのが、PNクラスの佐藤秀昭選手だ。前日の雨の影響によりウェットコンディションとなった第1ヒートでADVAN A031を選択してベストタイムを奪った佐藤選手は、雨が降り出した第2ヒートでは超硬質ダート路面用のADVAN A036を装着。「第1ヒートを走った時点で、この路面状況であれば、ADVAN A036でも行ける!と確信しました。雨が降っていても、硬い路面をしっかりと捉えるように走れば、ADVAN A036が使えるんです」というように、ベストタイムを更新し今季3勝目をマーク。最終戦を待たずして、今季のシリーズチャンピオンを確定した。

また、この大会で優勝するとDクラスのチャンピオンが確定する谷田川敏幸選手は、第1ヒートでADVAN A036を装着。路面は、砂利の部分は濡れた部分が乾き始めたハーフウェット状態だが、簡易舗装の部分は砂利や泥が散乱し、最も滑りやすいという状況だ。
そんな中、谷田川選手は2番手のタイムに1秒近い大差をつけるベストタイムをマーク。このタイムは第2ヒートに入っても誰にも更新されることなく、難解な路面を読み切った第1ヒートのタイムで今シーズンのチャンピオン争いに決着をつけた。

「両ヒートとも難しいコンディションであったことは確かだね。でも、タイヤ選択には迷いがなかった。特に第1ヒートは、少し乾き始めた砂利路面のグリップ力が上がっていると判断したからね。だから、砂利の部分はマシンが前に進むようにしっかりとトラクションを活かす走りをして、簡易舗装の部分はできるだけ砂利が乗っていないラインを狙い、オーバースピードにならないように細心の注意を払った。ちょっと抑えすぎかなと思ったけど、最後までしっかりと集中して走り切ったことが、結果に結びついたと思う」と谷田川選手。
SC3クラスからDクラスに移籍した昨年は、シーズン中盤までセッティングに苦しみタイトルを逃してしまうという辛いシーズンとなったが、今シーズンはその雪辱を果たす結果となった。

そのほか、SA1クラスではADVAN A035を装着した岡田晋吾選手が、両ヒートともライバルを寄せつけない走りで完勝。今季2勝目を獲得するとともに、シリーズポイントも4位からトップに浮上するという大躍進を果たし、自身初となるチャンピオン獲得に逆王手をかけた。

また、APRC(FIA アジア・パシフィック・ラリー選手権)参戦のため第5戦・切谷内をスキップしたSC3クラスの炭山裕矢選手も、岡田選手と同様に両ヒートでトップタイムをたたき出し、今季2勝目を獲得。シリーズトップの座をしっかりと守り、最終戦を迎えることとなった。

一方、SA2クラスでシリーズランキングトップの荒井信介選手は、第1ヒートはタイヤ選定に失敗しクラス8番手と低迷。ADVAN A053を装着した第2ヒートはクラス6位まで浮上するものの、残念ながら今大会でチャンピオン確定とはならなかった。
「第1ヒートにタイヤ選択を間違えてしまったのがすべて。第1ヒートからドライ用のタイヤで行くべきだったね。すべてのリズムが狂ってしまった。最終戦は気持ちを切り替え、全力で優勝を獲りに行く」と荒井選手。

最終戦のタカタは、チャンピオン争いがかかっている荒井選手を筆頭に、さらに白熱したバトルが繰り広げられるだろう。
 
Driver's Voice
佐藤秀昭 選手
 【今回の成績 : PNクラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
昨年、PNクラスに移籍した時は、もっと楽にチャンピオンが獲れると思っていました。でも、実際にはそんなに甘いクラスではないことが分かっただけに、チャンピオン獲得は本当にうれしいです。
今回、雨の中でADVAN A036を装着しましたが、第5戦の切谷内で同じようなコンディションだったこともあり、その時の経験をうまく活かすことができました。その経験がなかったら、雨の状況でADVAN A036を選択するという発想はなかったと思います。固い路面があれば雨でも効いてくれるADVAN A036の性能に助けられたという感じですね。
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : N2クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
(チャンピオン獲得に)正直、ホッとしました。サポートしてくれているみんなのおかげでここまで来ることができたので、うれしいというよりも恩返しをすることができて良かったという気持ちが強いですね。応援してくれるみなさんに感謝しています。
今年は、シリーズ序盤から「絶対、諦めない」という気持ちで走っていたし、今回もコンディション的にはかなり厳しかったのですが、「諦めたら終わりだ」と気合いを入れて全力で戦いました。これで来年はゼッケン「01」で走ることができる。私にとって「01」というゼッケンは特別なものなのです。来季は「01」の重みにしっかり応えられるようにさらに頑張って走ります。
炭山裕矢 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 優勝】
前日の公開練習の時は、先週走ったマレーシア(APRC)の感覚が抜けず、走りをダートラモードに切り替えるのにちょっと苦労しました。公開練習ではタイムがまったく出ていなかったのです。でも、決勝本番では気持ちを切り替えることができ、かなり気合いを入れて走ることができました。
タイヤは両ヒートともADVAN A036を装着しました。路面状況と、周りの選手の同行をみながら判断したのですが、しっかりと結果を残せて良かったと思っています。せっかくのチャンスなので、最終戦はタイトルを狙いに行きます。
岡田晋吾 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
第1ヒートのゴール手前でドライブシャフトを折損してしまったのですが、なんとか第2ヒートまでに修復することができました。今まで、全日本は地元の九州でしか優勝経験がなかったので、地元以外で優勝することが一番の目標でした。やっと目標を達成することができて、今までの優勝の中でも一番うれしいですね。
タイヤはADVAN A035を装着しましたが、テクニカルレイアウトの内周区間に合わせてタイヤサイズを185/65R15から185/60R15に変更し、外径を小さくしたのもうまくいったと思います。
福田貴一 選手
 【今回の成績 : N2クラス 2位】
このコースは、簡易舗装の部分はもちろん、砂利の路面も地盤はしっかり固いということが分かっていたので、雨が降っても最初からADVAN A035で勝負しようと決めていました。昨年はSC2クラスで走っていましたが、今年はなかなかクラスが成立しないので、N2クラスで走ることにしたのです。N2クラスでも結果を残すことができて、良かったと思います。
田口勝彦 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 2位】
昨年、ダートトライアルに復帰して以来、ずっとマシンの調子が悪い状態が続いていたのですが、第5戦でやっと本調子、いや、普通の状態になってくれたという感じですね(笑)。第2ヒートは(炭山)裕矢選手を逆転して2連勝しようと狙っていたのですが、簡易舗装の上に砂利が乗ったコーナーにオーバースピードで進入してしまい、思わずスピンしてしまいました。若気の至りというやつですね(笑)。
タイヤは両ヒートともADVAN A036を装着しました。第2ヒートは、砂利の部分が水分を含んでいて滑りやすいところもありましたが、しっかりとラインに乗せて走れば問題なかったですね。
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 6位】
第1ヒートはADVAN A053かADVAN A036で勝負に行くべきでしたね。第2ヒートは挽回しようと思ったのですが、雨が止んでしまい、自分が走る頃には簡易舗装の上に砂利や泥が溜まって滑りやすいという最悪の状態でした。その路面に乗ってしまい、アウトに飛ばされてしまったのが敗因です。
最終戦は気持ちを切り替え、しっかりと優勝してチャンピオンを決めたいですね。
 
FEATURED DRIVER
■N3クラス : 小関高幸 選手

激戦のN3クラスの中で、ひときわ激しいドリフト走行でギャラリーの注目を集めているのが、小関高幸選手だ。ダイナミックなフェイントからのドリフトや、コーナーのはるか手前からマシンを真横にしてコーナーに進入する走りは、一見派手なパフォーマンスとして捉えられがちだが、小関選手は「決して目立とうとしてやっているのではなく、タイムを出すための走りを追求していった結果、そういう走り方になったのです」という。

「ラリーの新井敏弘選手と一緒に練習する機会が多く、走り方を教えてもらっているうちに今のスタイルにたどり着きました。ラリードライバーは狭い道でも思い切りドリフトして走って、しかもしっかりとタイムを出すじゃないですか。それであれば、ラリーよりも道幅が広いダートラは、もっとドリフトできるんじゃないかと思ったのです。新井選手には『好きにしろ』と言われていますけどね(笑)」と小関選手。その小関選手が、今大会でN3クラス3位に入賞した。「タイヤはADVAN A053です。コーナーの進入からアクセルを踏んで行けるタイヤなので、自分自身にもすごく合っていると思います」

小関選手は、SC3クラスで活躍する中本吉彦選手のマシンを製作し、サポートしていることでもおなじみだ。「1999年頃からスポット的に全日本を走っていたのですが、中本選手をサポートし始めた2008年頃からは自分で走るのを辞めたのです。それが昨年、練習会で久しぶりに走る機会があって、その時のタイムが意外と良かった。それですっかりその気になってしまって、もう一回自分で走ろうと思ったのです」と小関選手。

かつて、スバルモータースポーツの礎を築き、その気質と風貌から「オヤブン」と称されていた故・小関典幸氏の息子でもある小関選手は、父の愛称を模した「コヤブン」と称され、多くの選手から親しまれている。「目標は、今の走りのスタイルのまま全日本で優勝することです」という小関選手。"コヤブン"の熱い走りに、ぜひ注目して欲しい。
 
TECHNICAL INFORMATION
第5戦のサーキットパーク切谷内と同様に、硬質路面で構成されているオートパーク今庄では、グリップ力の高い路面で性能を発揮するADVAN A035、ADVAN A053、ADVAN A036といったタイヤが、ウェットコンディションにおいても路面変化に対するアドバンテージの高さを遺憾なく発揮できた。
ただし、オートパーク今庄の場合は簡易舗装の路面と砂利と土を固めた路面とではそれぞれの路面のコンディションによってグリップ力が異なるため、路面状況に合わせたドライビングも必要となってくる。特に今回はクラスによって路面コンディションが刻々と変化するという難しい状況だったが、PNクラスの佐藤選手、Dクラスの谷田川選手、さらにSA1クラスの岡田選手、SC3クラスの炭山選手が路面変化を想定してしっかりと対処し、最良の結果を残すことができた。
ひとつ前にもどる