■SA2クラス : 大西康弘 選手
大西康弘選手と言えば、ラリー界では知らぬ者がいないほどのビッグネームだ。その大西選手は今年から全日本ダートトライアルに専念するという。
「全日本ラリーはしばらく出場しないつもりです。特に全日本ダートトライアルのSA2クラスはレベルが高いですし、やり甲斐を感じますからね。去年は切谷内ラウンドと今庄ラウンドだけ出たのですが、今年は全戦に出場予定です。今回は4位でしたが、ぜひ荒井信介選手と優勝争いができるようになりたいですね」
そう語る大西選手だが、マシンはラリーでも乗りなれたランサーエボリューション]。実は今回の切谷内ラウンドがマシンのデビュー戦だった。
「クルマはラリーカーを製作してもらったタスカ・エンジニアリングで作ってもらいました。でも先週にできあがったばかりで全開で走るのは今回が初めてなんです。ただ、ラリーカーは装備が多いので重くなってしまいますが、ダートトライアルマシンはラリーカーに比べたらかなり軽い。ようやくSA2クラスでも勝負ができるマシンを手に入れることができたと思っていますし、軽いので動きが機敏で乗っていても楽しいですね」
言うまでもなくタスカエンジニアリングと言えば、歴代のADVANカラーをまとうマシンを擁して国内外を戦ってきたことでも知られており、ランサーエボリューション]のノウハウも豊富に持っている。マシンのセットアップもそう時間はかからないはずだ。
「ダートラに出て、みんなとワイワイやるのが楽しいんですよ。それでさらに優勝争いできれば、それに越したことはないですよね」と大西選手。現在シリーズ4番手だが、「今年は初めてのコースが多いので、コースを熟知することに専念する」とのこと。となれば、来年のタイトル争いが今から楽しみだ。