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JDC Round 3
開催日
2013年5月26日
開催場所
オートスポーツランドスナガワ
(北海道)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
111台
(ヨコハマタイヤ装着車 33台)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
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全日本ダートトライアル選手権の第3戦が、北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワで開催された。
同会場は、1989年に全日本ダートトライアル選手権を初開催して以来、1993年以外は連続して全日本イベントを開催している歴史あるコースのひとつだ。北海道中西部を流れる石狩川の広大な河川敷に設けられているコースは、全国屈指のハイスピードコースとして知られている。

河川敷の上段と下段の2面を使用したコースは、長いストレートと高速S字コーナーを主体に構成されているが、比較的硬く締まっている上段の路面に対し、川に面した下段は砂混じりの軟弱な土質の路面という異なる性格を持つ。
さらに、雪解け水が路面にたっぷりと染みこむこの時期は、その傾向が強い。そのため、路面が荒れて大きな穴ができてしまうことが多く、しかもコースのレコードラインを中心に変則的に穴が空くため、慣熟歩行の時に路面状況をしっかり確認しても、いざコースを走る時には路面状況がまったく違っていることが多い。
上段も、路面自体は硬く締まっている部分が多いが、その上にパウダー状のダストや砂利が乗り、見た目以上に滑りやすい状態となっている。超硬質路面、砂利が多い路面、そして水分を含んだ軟弱な路面がコースの中に混在するため、どの路面に合わせてタイヤを選ぶかが難しいコースでもある。

3年ぶりにドライコンディションとなった今年も、路面状況は例年どおりだ。超硬質路面用タイヤで行くか、それとも軟弱な路面に合わせてウェット用タイヤで行くか。タイヤ選択に頭を悩まされる状況のなか、ヨコハマタイヤユーザーに朗報が届いた。
5月24日に、ADVAN A053の215/60R15サイズが発売されたのだ。PWRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)やIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)、APRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)といったスピードレンジが高く過酷な海外ラリーで開発を行ったADVAN A053は、優れた直進走行性能とハンドリング応答性やコーナリング性能を持ち、幅広い路面に対応する。
特にハイスピードのオートスポーツランドスナガワでは、土曜日の公開練習ではSA2クラスの荒井信介選手やSC3クラスの炭山裕矢選手がクラストップタイムを叩き出すなど、多くのヨコハマタイヤユーザーが好タイムをマーク。その性能が十分に発揮されていた。

公開練習から一夜明けた決勝日。朝から空は晴れわたり、気温がグングンと上昇して、コースは硬く締まった路面の割合が多くなった。そのため、超硬質路面タイヤのADVAN A036を選択するヨコハマタイヤユーザーが多かったため、ADVAN A053の活躍は次戦以降に持ち越されることとなった。
とはいえ、路面コンディションによってタイヤの選択肢が増えたということは、ドライバーにとっては大きな武器となる。そんななかで戦われた第3戦だが、結果的にはこのコース特有のトリッキーな路面コンディションが、選手たちを翻弄する結果となった。

第1ヒートにベストタイムをマークし、今季2勝目に向け好発進したDクラスの谷田川敏幸選手は、路面の荒れた第2ヒートも果敢に攻めるが、ブラインドコーナーの立ち上がりの路面に大きなギャップを発見。あえてレコードラインを外しこの穴を回避したが、結果的にはこれがタイムに響き2位となった。
だが、2011年のSC3クラス時代にギャップを攻めてエンジンを破損してしまった苦い経験を持つ谷田川選手にとっては、ここで2位のポイントを計上したことはシーズンを戦う上で重要な意味を持つ。今回の結果によってシリーズトップの座をしっかりとキープしており、シリーズを優位に進めることができるからだ。
また、今年からヨコハマタイヤを装着する河内渉選手が3位に入賞、スバル・BRZのフォルムをまとったDクラス車両の栗本利也選手が4位に入賞し、表彰台の一角を占めた。

開幕2連勝を決めているSA2クラスの荒井信介選手は、第2ヒートでコースのアウト側に溜まった砂利に足をとられてコースアウトしかけるというアクシデント。ここでのタイムロスが響き5位となったが、こちらもしっかりとシリーズトップの座は守っている。
また、第2戦で2位に入賞した川崎修也選手は、今回も表彰台を奪う3位と健闘。全日本選手権を転戦するようになってまだ間もない川崎選手だが、今年のSA2クラスを面白くしてくれる存在なのは間違いない。

ADVAN A053を武器に昨年、APRCのアジアカップを奪還したSC3クラスの炭山裕矢選手は、すでにADVAN A053の実力を知るドライバーだ。前日の公開練習からその実力を存分に発揮していたが、ADVAN A036の路面となった決勝の第2ヒートで、あえてADVAN A053をチョイス。
結果はタイムアップとならずに3位となったが、国内競技向けにさらにチューニングされたADVAN A053の特性を掴む貴重なデータを蓄積したはずだ。炭山選手も、SC3クラスシリーズトップの座を堅持している。

また、PNクラスでは、シリーズトップの佐藤秀昭選手がトップにわずか0.027秒差の2位に入賞。
SA1クラスでも、SC1クラスからSA1クラスに移った中島孝泰選手が、215/60R15サイズのタイヤを装着することができるDC5インテグラにADVAN A053を装着して4位に入賞と健闘をみせた。
 
Driver's Voice
佐藤秀昭 選手
 【今回の成績 : PNクラス 2位】
スナガワは硬い路面が出てきても滑りやすい特性があることと、PNクラスは散水の影響も大きいので、迷わずADVAN A031を装着しました。僕の場合、このコースは仮に散水がなくドライ路面でも、路面のホコリや砂利が掃けるまではADVAN A031を選びますね。
タイヤ選択は間違っていなかったと思うし、自分でも走りは悪くなかったので、2位という結果は残念でした。第2ヒートは攻めすぎてしまったこともタイムに影響したと思います。次戦はしっかりと優勝を狙います。
中島孝恭 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 4位】
今年から改造クラスのSC1クラスからナンバー付き車両のSA1クラスに移り、クルマもFTOからDC5インテグラに変えたこともあって、クルマに馴れるまでは表彰台は難しいと思っていたので、うれしいですね。DC5インテグラは、215/60R15サイズのADVAN A053を装着できるので装着しました。
実はSC1クラス時代にADVAN A053を装着していた経験があるので、それも活かせたと思います。第1ヒートはコースがよく分からなくて道の上にいるのがやっとだったのですが、第2ヒートはしっかり走れたと思います。年に1回くらい、うまく走れる時があるんですよ(笑)。
川崎修也 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 3位】
第1ヒートはADVAN A053のSコンパウンドを装着して、2番手でした。ADVAN A053は噂には聞いていましたが、そのとおりのタイヤでしたね。ADVAN A036をちょっと砂利用にしたという感じで、ADVAN A036が好きな僕にとっては初めて履くタイヤでしたが違和感なく走ることができました。コントローラブルなところが似ていると思います。
第2ヒートはADVAN A036です。ヘアピンの進入で失敗してオーバーランしてしまったのが残念ですが、失敗しながらも2戦連続の表彰台というのは、僕にとって大きな自信になります。次も一所懸命走ろうと思います。
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 5位】
第2ヒートは、意外に下段の路面が食っていたので、もう少しガンガンいってもよかったかな。そういった気持ちもあったので、後半を攻めすぎてしまいオーバーランしてしまいました。
ADVAN A053は前日の公開練習でSコンパウンドとMコンパウンドの両方を履いてみました。どちらもタイヤのレスポンスが良くて路面状況をドライバーにダイレクトに伝えてくれるけど、コンパウンドとしてはダートトライアルの場合はSコンパウンド、ラリーの場合はMコンパウンドと割り切って使った方がいいかもね。
炭山裕矢 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 3位】
今回は完全に僕のタイヤコンパウンドの選択ミスですね。第1ヒートはADVAN A053のSコンパウンドで走りましたが、決勝日は天気が良くて路面もよく乾いていたので、Mコンパウンドを装着してみたのです。路面的にはSコンパウンド、というよりもADVAN A036の方が合っていたかもしれません。
APRCで使っている海外ラリー用のADVAN A053は、スタート直後よりも少しタイヤが温まってきてからのパフォーマンスが良く、しかもそのフィーリングが20〜30km走ってもずっと続くという感じですが、国内用に発売されたADVAN A053はスタート直後からパフォーマンスが良いので、そういった意味でもしっかりと国内向けにチューニングされた新しいタイヤですね。
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : Dクラス 2位】
第2ヒートは、コースのラインに大きなギャップがあったのでラインを外して外側に逃げたのだけど、結果的にはこれがダメだったんだろうなぁ。他はしっかりと走り切れていたからね。
勝負にこだわるのなら、ギャップに入るべきだったのかなと思うと、やっぱり悔しいね。もし後半戦だったら、攻めていたかもしれない。このあたりは難しい判断だったと思う。今回の悔しさをバネに、次はしっかりと勝たないとダメだね。
河内渉 選手
 【今回の成績 : Dクラス 3位】
第1ヒートはADVAN A036、第2ヒートはADVAN A053で走りました。どうもみんなとは違うチョイスだったようですが、このあたりは今年からヨコハマタイヤを装着しているということもあって、どういった路面にどのタイヤが合っているかを勉強しながら走っています。タイヤ選択だけじゃなく、タイヤによって走り方が変わるのかどうかも勉強中。だから、良い経験を詰めたと思う。
第2ヒートは、路面が悪いところはADVAN A053が合っていたし、路面が良いところはADVAN A036が合っていた。どちらが正解かは、路面の良いところと悪いところの比率がどれくらいかっていうことも関係してくると思う。そういった面でもここは難しいコースだね。
 
FEATURED DRIVER
■SA2クラス : 古沢聖樹 選手

毎年、全日本のスナガワラウンドに出場している北海道の古沢聖樹選手は、御年62歳という北海道・現役最年長ドライバーだ。

「たとえ速さで負けたとしても、アクセルの踏みっぷりだけは今でも若者に負けたくない(笑)」というドライビングスタイルは、年齢を感じさせないほど闘志溢れている。

当時の日産・チェリーX1Rを駆り18歳から始めたというモータースポーツ歴は、今年で44年目。その間には初代ホンダ・シティや全国に先駆けてデビューしたばかりの初代ホンダ・CR-Xをラリーに投入するなど、話題性溢れるクルマにもトライしている。

ヨコハマタイヤを装着するようになって20年以上経つというが、「ヨコハマタイヤの一番良いところは、アクセルを踏んでコントロールしやすいというところかな。自分が踏むタイプなので、そういった部分でのフィーリングが合っている。それと、路面状況が悪くても強いというところかな。とにかく安心して踏めるところがいいね」と、信頼を寄せている。

今年の全日本スナガワラウンドは、「コーナーでGがかかるとガス欠症状が出てしまって、攻め切れなかったのが残念。今年はそれだけハイスピードだったということだね。来年は、若者に踏み負けないように満タンで走らなきゃ(笑)」と古沢選手。北海道ダートラ界の牽引者は、これからも"アクセル全開"で若手ドライバーを引っ張っていく。
 
TECHNICAL INFORMATION
数々の海外ラリーを舞台に開発を進め、5月24日に発売されたADVAN A053は、国内ラリーやダートトライアルといった国内競技に使用することを前提に、適正化を図った仕様となっている。
今回のオートスポーツランドスナガワでは、決勝日のコースコンディションが超硬質ダート、硬質ダート、浮き砂利、ギャップと様々な路面状況となりタイヤ選択が難しい状況となったが、土曜日の公開練習では好タイムのドライバーが多かっただけに、イレギュラーなアクシデントが重なった決勝日は、不運な結果に終わったドライバーも多かった。
コースや天候、路面コンディションによって選択するタイヤは毎回変わるが、ラインナップのなかにADVAN A053が加わることで、今まで以上に細やかなタイヤ選択が可能となった。
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