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日程・レポート・結果表 2011年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
アラン・メニュ選手とトム・コロネル選手が、それぞれに優勝を飾った「FIA WTCC Race of JAPAN」から二週間。WTCC初開催となった鈴鹿サーキット・東コースでの熱戦、その興奮もさめやらぬうちにWTCCは次なる戦いのステージを迎えることになる。

シーズン終盤のカレンダーはアジアでの3大会、その第2弾となるが中国の上海天馬サーキットを舞台に開催される第21戦&第22戦だ。モータリゼーションの発展が目ざましい勢いで進んでいる中国。ここにWTCCは本土初上陸を果たす、記念すべき大会が幕を開けようとしている。

鈴鹿に続いて初開催となるコース、短い時間でマシンのセットアップを詰め、ドライバーはコース攻略法を見いだす必要がある。チームの総合力が試される機会となるが、ここでちょっと興味深いデータをご紹介しよう。
WTCCは2005年に、10大会・全20戦のカレンダーで発足。翌年にはADVANがワンメイクコントロールタイヤの指定を受けたことはご承知の通りである。ここで注目したいのは、果たして初開催となるコースで強さを見せているのは誰なのか、という点である。
そこで、発足2年目となる2006年以降で、カレンダーに新たに加えられた初開催コースでの大会における戦績を振り返ってみた。前年までのカレンダーに掲載されたことがなく新規開催となった大会は、先の鈴鹿までで15大会・30戦になる。このうち、実に6勝を飾っているのが、鈴鹿でも表彰台の真ん中に立ったシボレーのアラン・メニュ選手なのである。これに続くのは4勝を挙げているイヴァン・ミューラー選手。ただしメニュ選手は前モデルであるラセッティを駆っていた時代から勝ち星を重ねてきたのに対して、ミューラー選手はセアト時代には1勝に留まり、残る3勝は全て今年になって獲得したものである。
そして3番目に多いのはガブリエレ・タルクィーニ選手とロブ・ハフ選手で、ともに3勝。ハフ選手についても2006年と2007年のラセッティ時代にそれぞれ1勝を飾っている。

このことから見えてくるのは、まずドライバーとしてのアラン・メニュ選手の初開催コースに対する強さ。そしてチームとしてのシボレーも同様に、初開催コースを得意としていることは間違いの無いところだ。
メニュ選手はWTCC発足初年度からシボレー一筋、1963年生まれのベテランは、BTCCで長く活躍を見せて2回のチャンピオンにも輝いた戦績の持ち主。ルックスからも生真面目さが伺えるところだが、ずば抜けた一発の速さこそ目立たないものの、総合力に長けたドライバーという評価を受けている。だからこそ、誰もデータを持ち合わせていない初開催コースにおいて、短い時間で攻略法やマシンのセットアップを見いだすことで勝り、これが多くの勝利に結びついたと言えるだろう。

なお、現地時間の4日(金)14時(日本時間で4日・15時)からはテストセッションが行われ、WTCCマシンが初めて上海天馬サーキットを走行した。曇り空ながら路面コンディションはドライ、中盤での赤旗中断をはさんで合計30分間のセッションでトップタイムをマークしたのはアラン・メニュ選手。序盤に1分06秒台前半に入れてトップに立ったが、これを逆転してきたボルボのロバート・ダールグレン選手やBMWのコリン・タルキントン選手らと、05秒台を睨んだタイムアタック合戦を展開。
後半、一旦はピットで待機していたメニュ選手は、チェッカー間際に再びコースインしてフルアタックを敢行、参加全車の中で唯一となる05秒台に叩き込んで1分05秒978をマーク、やはり初開催コースでの強さを見せる結果となった。
 
RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第20戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 1 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 363
2 2 ロブ・ハフ シボレー・クルーズ 1.6T 350
3 8 アラン・メニュ シボレー・クルーズ 1.6T 290
4 15 トム・コロネル BMW 320TC 183
5 3 ガブリエレ・タルクィーニ Sunred SR Leon 1.6T 159
6 18 ティアゴ・モンテイロ Sunred SR Leon 1.6T 109
7 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 92
8 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 82
9 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 70
10 30 ロバート・ダールグレン ボルボ C30 68
11 17 ミシェル・ニュケア Sunred SR Leon 1.6T 66
12 20 ハビエル・ヴィラ BMW 320TC 57
13 9 ダリル・オーヤン シボレー・クルーズ 1.6T 43
14 6 カルロス・ブエノ シボレー・クルーズ 1.6T 25
15 29 コリン・タルキントン BMW 320TC 16
16 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 12
17 74 ペペ・オリオラ Sunred SR Leon 1.6T 10
18 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 8
19 7 フレディ・バース Sunred SR Leon 1.6T 7
20 10 谷口 行規 シボレー・クルーズ 1.6T 6
21 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 4


【YOKOHAMA TROPHY ドライバーランキング (第20戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 111
2 5 ノルベルト・ミケリス BMW 320TC 100
3 17 ミシェル・ニュケア Sunred SR Leon 1.6T 96
4 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 88
5 20 ハビエル・ヴィラ BMW 320TC 87
6 9 ダリル・オーヤン シボレー・クルーズ 1.6T 81
7 74 ペペ・オリオラ Sunred SR Leon 1.6T 52
8 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 38
9 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 37
10 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 31
11 7 フレディ・バース Sunred SR Leon 1.6T 27
12 29 コリン・タルキントン BMW 320TC 26
13 10 谷口 行規 シボレー・クルーズ 1.6T 26
14 13 イブラヒム・オキアイ BMW 320si 3
15 65 マーチー・リー BMW 320TC 3
16 21 デビッド・シガチェフ BMW 320TC 2
17 68 加納 政樹 BMW 320TC 1
17 21 ファビオ・ファビアーニ BMW 320si 1
 
CIRCUIT|サーキット
上海天馬サーキット (中国)

2004年にオープンした上海天馬サーキット。経済成長が勢いを増している中国、その中心都市ともいえる上海の松江区にあり、上海市の中心街からは車で1時間ほどというロケーションにある。

全長は2,063m、レイアウトは中低速コーナーで構成されるテクニカルなコース。最大コース幅は14mとなり、全体的にやや狭くコンパクトな印象のサーキットである。

上海市のサーキットといえば、F1の舞台としても知られる全長5,451mの上海国際サーキットが広く知られているが、このコースと相互補完関係にあるのが上海天馬サーキット。元々、2つのコースを共存共栄させるプランで建設されたものであり、排気量2,000cc以下のツーリングカーやミドルフォーミュラ、2輪レースを主に開催するという構想の下にオープンを迎えた。
よってWTCCは初開催となるが、既に中国国内の最高峰ツーリングカーレースであるCTCC(中国ツーリングカー選手権)や、中国スーパーバイク選手権など、数々のモータースポーツイベントが開催されてきている。

なおコース全長などの規模は上海国際サーキットに比べてコンパクトであるが、常設のグランドスタンドやメディアセンターをはじめ、VIPルームなど施設の充実ぶりは全く引けをとらない。さらに敷地内には、4輪駆動のクロスカントリー車を対象としたテストコースや、自動車や部品の開発に向けたプルービンググラウンド的な機能までもを有している。
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