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WTCC 2009
/ Round 23 and 24
News Index
WTCC Round 23&24
開催日程
2009年11月19日(木)
〜22日(日)
開催場所
マカオ・ギアサーキット
(マカオ/中国)
天 候
第23戦 : 晴れ
第24戦 : 晴れ
路 面
第23戦 : ドライ
第24戦 : ドライ
決勝周回数
第23戦 : 9周
第24戦 : 7周(赤旗で終了)
(コース : 6,117m)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
南米・ブラジルを皮切りに世界各地を転戦してきたツーリングカーの最高峰・WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)も、いよいよ伝統のマカオグランプリで最終戦を迎えた。
これまでの選手権争いでタイトルの可能性を残しているのはランキング上位の3選手。トップを守るガブリエレ・タルクィーニ選手とディフェンディングチャンピオンのイヴァン・ミューラー選手というセアト勢、そしてBMW勢として唯一権利を残しタイトル奪還を目指すアウグスト・ファルファス選手という顔ぶれだ。
またマニュファクチャラータイトル争いは岡山でBMWが好成績を残した結果、トップのセアトと僅か3点差にまで迫っており、こちらも気になるところ。
19日(木)に行なわれたテスト走行では岡山からの好調さを維持してBMW勢が快調な走りを披露。ファルファス選手がトップタイムをマーク、ヨルグ・ミュラー選手が2番手で続いた。
一夜明けた20日(金)には公式予選が行なわれた。
まずはクオリファイ2への進出を賭けたクオリファイ1がコースオープンしたが、ステファノ・ディアステ選手(BMW)が単独でクラッシュ。コース上に停車していたこのマシンにジェームス・トンプソン選手(ラーダ)が衝突するアクシデントが発生してしまう。
予選からサバイバル色が濃くなったマカオ、トップ10にはタルクィーニ選手を筆頭にマニュファクチャラー勢が順当に勝ち残ってクオリファイ2を迎えたが、ここでもまさかのアクシデントが発生する。
コースオープンから間もなく、なんとタルクィーニ選手とイヴァン・ミューラー選手がともにコース上のオイルによりスピンを喫してクラッシュ、マシンはともに激しいダメージを負ってしまった。
両選手は病院に運ばれて検査を受けたが、日曜日のレース出走に問題なしと診断されたのは不幸中の幸い。マカオグランプリのWTCCは土曜日がオフとなるが、セアトはメカニックが総出で夜を徹した修復作業に追われることとなった。
大混乱となった予選を制したのはシボレーのロブ・ハフ選手。これにアンディ・プリオール選手とファルファス選手というBMW勢が続き、第1レースの上位グリッドを獲得した。
一日置いて22日(日)、いよいよ2009年のWTCCチャンピオンを決する日がやってきた。
現地時間で12時02分、ハフ選手のシボレーを筆頭にローリングラップがスタート。約6kmのエキサイティングかつチャレンジングなコースが選手たちを待ち受ける。
レッドシグナルが消灯して各車が一斉にアクセルを全開にしてマンダリンオリエンタルベント、そしてアクシデントの"名所"として知られるリスボアコーナーへと向かっていく。
そして道幅いっぱいに拡がった隊列の中でプリオール選手のマシンがマンダリンのイン側ガードレールに接触、右フロントを大破して戦列を早々に離脱してしまう。
リスボアは各車がスムーズに通過、ハフ選手の後ろにはティアゴ・モンテイロ選手、タルクィーニ選手、ジェネ選手とセアト勢が続いた。ファルファス選手はスタートでセアト勢の後塵を浴びる結果となり、1周目を終えて6番手にドロップ。
周回を重ねてレースは中盤に入るが、比較的今回はクラッシュの少ない展開となり、上位陣は着々とそのポジションを確固たるものにしていく。
そして逆転タイトルを狙うファルファス選手とっては、セアト勢がトップ集団の中でそのポジションをより強靱なものにしていったがゆえ、逆転は非常に難しい状況になっていく。
9周のレース、3分の2となる6周目を終えた時点で、トップのハフ選手と2番手のモンテイロ選手は1.350秒差。そしてモンテイロ選手の5.183秒後ろにタルクィーニ選手がつけていたが、タルクィーニ選手はじわじわと差を詰めていく。
そして8周目、モンテイロ選手がタルクィーニ選手を山側区間で先行させて2番手が入れ替わる。ファルファス選手も必至に食い下がっていくがタルクィーニ選手を捕らえることは叶わずチェッカードフラッグ。
昨年の最終戦(第24戦)に続いてシボレーのハフ選手がマカオ2連勝を飾り、2位にタルクィーニ選手、3位はジョルディ・ジェネ選手とセアト勢が表彰台を獲得。
ファルファス選手は8位となり王座獲得の夢はここで絶たれることとなった。またランキング2番手のイヴァン・ミューラー選手は5位でフィニッシュ、タルクィーニ選手とのポイント差は7に開いたが、続く第24戦に逆転の可能性を残した。
YOKOAHAMAインディペンデントトロフィーはランキングトップのトム・コロネル選手(セアト)が優勝。日本から参戦している谷口信輝選手は6位(総合18位)、青木孝行選手は7位(総合19位)という結果になった。
コース清掃のため予定より5分遅れでスタートすることとなった第24戦(最終戦)。
第1レースの結果を受けた上位8台のリバースグリッドにより、ポールポジションにはファルファス選手が陣取り、ヨルグ・ミュラー選手がこれに続いてBMWがフロントローを独占。3番手はティアゴ・モンテイロ選手、4番手にイヴァン・ミューラー選手が続き、ランキングトップのガブリエレ・タルクィーニ選手は7番手のグリッドからスタートを迎えた。
第2レースはスタンディング方式でスタート、まずはこの方式を得意とするBMW勢がフロントローからレースをリードしてリスボアコーナーを駆け抜けて山側区間へと向かう。
これに続いたのはリスボアでひとつポジションをあげたイヴァン・ミューラー選手、今回のWTCCマカオの決勝におけるリスボアコーナーは比較的平穏に各車がクリアしていった。
しかし3周目、山側区間でトム・ボードマン選手のセアトが単独クラッシュ、マシンをコース上に停めてしまう。この排除作業のために4周目からセーフティカーが導入された。
作業は6周目で終了、7周目からレースは再開された。WTCCではセーフティカーランをレース周回から除外するという規定があるので、決勝は当初の9周にセーフティカーラン分の2周回を加えた11周で競われることとなった。
しかし8周目、リスボアコーナーでシボレーのニコラ・ラリーニ選手がアレッサンドロ・ザナルディ選手(BMW)との接触もあって姿勢を乱してクラッシュ。今年限りでWTCCからの引退を表明したラリーニ選手は、惜しくも引退の花道を飾ることが出来なかった。
そして先頭集団が9周目に突入しようとしていた矢先の最終コーナー・Rベントで目を覆いたくなるようなクラッシュが発生してしまった。
右コーナーを曲がり切れずにバリアに激突したフェリックス・ポルテイロ選手のBMWは反動でコース上に跳ね返されて停車、ここにフランツ・エングストラー選手のBMWが避けきれずに激突。さらにコース上で停まったエングストラー選手のマシンにアンドレ・クート選手のセアトが突っ込み、ほぼコースを3台が塞ぐかたちになった。
このためレースは赤旗の提示によって中断。排除作業などが試みられた物の、結果的にこのまま赤旗でレース終了という判断が下された。
リザルトは赤旗提示前の7周終了時点の結果とされ、ファルファス選手が今季最多勝利となる6勝目を飾り、ヨルグ・ミュラー選手が2位でBMW勢がワン・ツー。しかしセアト勢が3位から6位にまで続いたため、マニュファクチャラータイトルは2年連続でセアトが手中におさめた。
ドライバータイトルはイヴァン・ミューラー選手が3位表彰台を獲得したが、タルクィーニ選手が5位でフィニッシュしたため、タルクィーニ選手が栄冠を獲得。
またYOKOHAMAインディペンデントトロフィーはクラッシュを喫した物のポルテイロ選手がウィナーに。日本勢は谷口、青木の両選手ともに前途の大クラッシュを巧みなドライビングでかわし、谷口選手は3位(総合15位)、青木選手は4位(総合16位)となった。
そしてシリーズトロフィーはトム・コロネル選手が獲得することとなった。
【今回の成績 : 第23戦 2位 / 第24戦 5位 (シリーズチャンピオン確定)】
私にとって今回が生涯最後の世界選手権チャンピオン獲得のチャンスだったと思いますが、チャンピオンになれてとても良かったです。今シーズンはイヴァン・ミューラー選手やアウグスト・ファルファス選手という素晴らしいドライバー達と戦ってきたので、とても厳しい一年でした。
実は無線が聞こえなくて、私はチャンピオンが決まったことを少しの間理解出来なかったのです。しかしチームのみんなが歓喜の表情を見せていたので状況が理解しました。
このレースウィークはアクシデントからのスタートだったので決して理想的なものではありませんでした。しかしチームのメカニックが素晴らしい仕事をしてくれたので、アクシデントの前よりもさらにマシンのコンディションは良いものに仕上げてくれました。
今はセアトという最高のチームに、心から「ありがとう」と言いたいですね。
【今回の成績 : 第23戦 8位 / 第24戦 優勝】
僕たちはシーズン序盤の3大会で良い結果を残せませんでした。ここがシリーズチャンピオンに届かなかった要因のひとつだと思います。
戦い終わった今、僕はBMW、そしてヨルグ・ミュラー選手とアンディ・プリオール選手に感謝しています。僕たちは終盤に追い上げましたが、残念ながら望んでいた結果にはつなげられませんでした。
来る2010年は、より良いシーズンにしたいと思っています。
【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第23戦 優勝 / 第24戦 リタイア(シリーズチャンピオン確定)】
今年はフェリックス・ポルテイロ選手と激しい戦いを繰り広げてきましたが、とても厳しい一年でした。しかし全てのレースを走りきって、良い結果を得ることに成功しました。
シリーズ争いを制する方法は一年を通じて着実にポイントを積み重ねていくことに尽きますが、私はそれを実現させてチャンピオンを獲得することが出来ました!
【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第23戦 6位 / 第24戦 3位】
想像通りというか、荒れたレースになりました。結果は、インディペンデント・クラスで3位。レース中に段々マシンに慣れてきて、どんどんタイムが上がってきました。やはり、もう少し準備期間があれば・・・。もうちょっとは太刀打ちできたと思います。
今回お世話になったプロチームの人たちは、とても良い方たちで、僕は大好きになりました。そして、そんなメカニックたちが作ってくれているマシンを、無事に壊さずゴールすることができて、本当に良かったです。
マカオには過去3回出場し、4位、4位、リタイヤ という結果でしたから、今回、インディペンデントですが、3位というのは嬉しいですね。
応援してくださった皆さんのおかげで、とても貴重な経験ができました。世界のレベルに触れることができ、久しぶりに初心に帰ることもできたし、ドライビングは進化できることにも気が付きました
今回は想定外と言ってもいいほど寒かったですね。それでもレース後にチェックしたところ、摩耗も少なかったしゴムも充分に溶けていることが分かりました。また、低温となったことで、心配していたグレーニングもほとんど気にならない程度で、バトルをサポートすることが出来ました。
このタイヤは、2006年にWTCCにコントロールタイヤとして供給を開始して以来、仕様変更することなく供給してきましたが、それも今回で最後。来シーズン用には、ECOタイヤと呼んでいる、より環境性能を引き上げたタイヤを供給することになります。すでにテストも行い、チームやマニュファクチャラーからもOKをもらっています。
ワンメイクタイヤというと、コンペティション(ライバルメーカーと競争するカテゴリー用のタイヤ)に比べてレベルが低い、と勘違いされることもありますが、ワンメイクはワンメイクで、結構ハードルは高いです。それでも4年間、シリーズ戦が行われた総てのサーキットで、様々なコンディションに対応してバトルをサポートでき、今はホッとしている、と言うのが実感です。