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WTCC 2009
/ Round 15 and 16
News Index
WTCC Round 15&16
開催日程
2009年7月18日(土)
〜19日(日)
開催場所
ブランズハッチ(イギリス)
天 候
第15戦 : 曇り
第16戦 : 曇り
路 面
第15戦 : ハーフウェット
第16戦 : ドライ
決勝周回数
第15戦 : 16周
第16戦 : 16周
(コース : 3,703m)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
通算100戦という節目のレースを終え、WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)はまた新たな歴史を刻み続けていく。
第15戦&第16戦の舞台はイギリスの名門コース、ブランズハッチ・サーキット。
土曜日の公式予選ではシボレー勢が速さを見せて、アラン・メニュ選手がポールポジションを獲得。これにロブ・ハフ選手が続いて、フロントローを独占した。
その後方、3番手にはアンディ・プリオール選手、4番手には通算100戦目の優勝を飾ったアウグスト・ファルファス選手とBMW勢が続く。さらに5番手はリカルド・リデル選手、6番手がガブリエレ・タルクィーニ選手というセアト勢の顔ぶれ。
こうしたマニュファクチャラー勢に対峙するかたちで、YOKOHAMAインディペンデントトロフィー勢からも今季初参戦のハンガリー人ドライバー、ノルベルト・ミケリス選手(セアト・レオン)が予選第2セッションへの進出を果たして、第1レース(第15戦)の10番手グリッドを獲得している。
日曜日の第1レース(第15戦)、路面はハーフウェット・コンディション。
2台のシボレーを筆頭にローリングスタートが切られる第1レース、スタートダッシュでロブ・ハフ選手が先行して1コーナーに飛び込んでいく。
そして1コーナーをクリアした各車はヘアピン状の右ターン「ドゥルイド・ベンド」へとなだれ込んでいくが、ここで中段グループに接触のアクシデント。
姿勢を乱したアウグスト・ファルファス選手のマシンを避けるために狭いコース上は大混乱となり、行き場を失ったフェリックス・ポルテイロ選手のマシンはイヴァン・ミューラー選手のマシンに接触してもう少しで乗り上げてしまうという場面も。
さらにこの現場の先では10番手スタートを切っていたミケリス選手のマシンが接触からコース上にストップ、2つのアクシデント発生に対してセーフティカーが導入される。
4周目からレースは再開されたが、5周目にトップの座をメニュ選手が奪い返して快調にラップを刻んでいく。
この後もクラッシュの発生により2回目のセーフティカー導入があったものの、シボレーのワン・ツー体制は磐石なもので、終盤に猛追したプリオール選手もこの体制を崩すことが出来ないうちにチェッカードフラッグ。
この優勝でアラン・メニュ選手は、2006年にこの地で自らシボレーのWTCC初優勝を飾って以来、実に4年連続でブランスハッチの表彰台中央を獲得するという快挙をなし遂げた。
またYOKOHAMAインディペンデントトロフィークラスはステファノ・ディアステ選手(BMW)が、トム・コロネル選手(セアト・レオン)との激しい攻防戦を制して3連勝を飾った。
続いて行なわれる第2レース(第16戦)。第1レースはコース上がウェットからドライへと転じていく過程にあったが、第2レースのスタートは完全なドライコンディションで迎えることが出来た。
リバースグリッドによりポールポジションに陣取ったのは第1レースでスピンによる後退から8番手にまでリカバリーしてフィニッシュしたアウグスト・ファルファス選手。
その後方にはティアゴ・モンテイロ選手(セアト)、ヨルグ・ミュラー選手(BMW)、リカルド・リデル選手(セアト)と続く。
YOKOHAMAインディペンデントトロフィークラスは第1レースで勝利をおさめたステファノ・ディアステ選手(BMW)が総合9番手、この直後に激戦を演じたトム・コロネル選手、トム・ボードマン選手とセアト・レオンを駆る両選手が続き、第2レースも接戦が期待される。
第2レースで採用されるスタンディングスタートはFR(後輪駆動)車のBMWに有利と言われているが、やはり今回もレッドシグナル消灯と同時に鋭いスタートダッシュを見せたのはBMW勢。
ポールスタートのファルファス選手が1コーナーへ先頭で飛び込んでいくと、これに3番手スタートのヨルグ・ミュラー選手がポジションをひとつ上げて続き、さらに後方からは6番手スタートのプリオール選手までもが前方グリッドからスタートしたセアト勢に襲いかかっていく。
さすがにプリオール選手はセアト勢の前に出るには至らなかったものの、ファルファス選手とミュラー選手によるBMWのワン・ツー体制が構築されてレースは展開していく。
しかし1周目、サポートレースとして開催されていたF2レースの参戦選手を乗せた救急ヘリコプターがコースサイドのヘリポートから離陸するため、安全確保の為にレースはセーフティカーが導入された。
仕切り直しとなったセーフティカー解除後も2台のBMWは後続にそのポジションを脅かされることなく終始レースをリード、前戦・ポルト戦に続いてアウグスト・ファルファス選手が今季3勝目を飾った。
2位はヨルグ・ミュラー選手、そして3位にセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手が入って表彰台を獲得。
ディフェンディングチャンピオンのイヴァン・ミューラー選手は第1レースをリタイア、第2レースは完走を果たしたものの7位に留まったこともあり、シリーズランキングのトップは守ったものの、2番手のタルクィーニ選手とは僅か5点差、3番手のファルファス選手との得点差も6点となり、両者が逆転に向けて大きく詰め寄る結果となった。
なおYOKOHAMAインディペンデントトロフィークラスはクラス3番手からスタートしたトム・ボードマン選手(セアト)が見事な走りでWTCCのクラス初優勝を飾った。
WTCCはこのイギリス戦を終えて、夏休みに突入。
次戦は9月6日のドイツ・オッシャーズレーベンで開催されるが、それまでに各チームはマシンの熟成進化に取り組んでいく事になる。
【今回の成績 : 第13戦 優勝 / 第14戦 18位】
私はロブ・ハフ選手と、スタートからはじめの3つのコーナーについては、お互いに助け合っていこうという話をしていました。
この互いのサポートにより、結果的にはハフ選手が私の前に出ることになりましたが、それを止めることはしませんでした。
その後、私は再びトップを奪い返しましたが、レース後半についてはフロントタイヤを労る事を心がけながら走りました。
【今回の成績 : 第15戦 8位 / 第16戦 優勝】
イギリス戦を終えるとWTCCは夏休みに入るので、車を進化させる作業に取り組む事が出来ます。そうした面から見ても、今回の勝利はとても重要なものですね。
ポルトに続いての勝利によってポイントを加えられた事はとても嬉しく思います。結果としてドライバーズランキングの点差も小さくなりました。
まだタイトル獲得の可能性について話すのは時期的に早すぎますが、私はタイトル獲得に向けての挑戦を続けていきます。
【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第15戦 優勝 / 第16戦 3位】
今回はとても難しいレースでした。そして、その難しいレースで私は、トム・コロネル選手と大勝負を演じました。
コロネル選手はレースの後半でペースが上がらないようだったので、私はチャンスが来るのを待って勝負に出ました。
結果的に最良の週末になったことで、とても幸せに思っています。
【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第15戦 3位 / 第16戦 優勝】
WTCCはプロフェッショナルなドライバーが集まっているレースです。私もここで最後には色々なことを学んでいます。
今回のレース、予選ではフラストレーションが溜まってしまいましたが、逆にそのお蔭で第1レースでは大いに闘争心に火がつきましたし、第2レースでは更にその"火"が勢いを増していました。