全24戦・12大会のカレンダーが組まれている2009年のWTCCも、早いものでシーズンは折り返しを迎える。前半戦の締めくくりとなる第11戦&第12戦の舞台はチェコのブルノ・サーキット。
このコースはWTCCの前身にあたるETCC(ヨーロッパ・ツーリングカー・選手権)時代からBMWが得意としており、過去12戦で8勝を挙げている。
昨年も第1レースではアレッサンドロ・ザナルディ選手が優勝、2位をフェリックス・ポルテイロ選手が獲得して、BMW
Itary-Spainがワン・ツー・フィニッシュを飾った。
さて、今年のブルノ戦で注目したい話題が"双子対決"。
全日本GT選手権やフォーミュラ・ニッポンでも活躍、昨年は岡山国際サーキットで開催されたWTCCでも見事に優勝を飾り、日本のモータースポーツファンにもお馴染みのトム・コロネル選手は現在YOKOHAMAインディペンデントトロフィーのシリーズリーダーであるが、、双子の兄弟であるティム・コロネル選手がブルノにスポット参戦を果たす。
ティム選手はセアト・レオン・ユーロカップに参戦しているが、好成績を修めたことからWTCCへのスポット参戦が実現。
トム選手と同じSUNRED Engineeringから、マシンも同じセアト・レオンのガソリンモデルでの出走となる。
ちなみに二人のフルネームはティム・アルファ・コロネル選手とトム・ロメオ・コロネル選手であり、ミドルネームを合わせると"アルファ・ロメオ"となる。これはやはりレーサーであった両選手の父親が、アルファ・ロメオの契約ドライバーであったことに由来しているとのことである。
さて、"双子対決"のみならず、今季はYOKOHAMAインディペンデントトロフィークラスの戦いも、これまで以上に白熱した展開が続いている。」
スペイン戦を終えてシリーズランキングではトム・コロネル選手がリーダーに躍進したが、フェリックス・ポルテイロ選手/フランツ・エングストラー選手と三つ巴の様相が色濃くなってきている。
エングストラー選手はフランスでの第8戦、オープニングラップでトップに立つも不用意にコースインしてきたセーフティカーと激突して無念のレースとなってしまった。しかし続くスペイン戦では再び熱い走りを見せてくれたので、シリーズチャンピオンに向けた巻き返しに期待も高まるところである。