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WTCC|FIA世界ツーリングカー選手権
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>> 日程・レポート・結果表 >> 2009年のWTCC >> WTCCを戦うタイヤ
>> 参戦車両の概要 >> 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
2009年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、いよいよヨーロッパラウンドに突入。
その緒戦となるのはフランスのポー、前戦のモロッコ・マラケシュに続いての市街地特設コースを舞台とした"ストリートファイト"となる。

もっとも今年初めて開催されたマラケシュに対して、ポーは既に2007年から開催されており今年で3年目。主なチームはこれまでの参戦で得たデータも多く蓄積されているだろう。
戦いを足元で支えるADVANにとってポーでのレースは、シーズンを通じてもっともシビアリティが高い一戦。
百戦錬磨のADVANモータースポーツタイヤ・エンジニアでさえも、三年前に初めてポーでのレースを目の当たりにしたときには、あまりにも激しい戦いぶりに言葉を失ったほどである。
しかしそこは世界各地で様々なツーリングカーレース、さらにはラリーなど幅広いカテゴリーを戦っているADVAN、高い技術力で生み出されたタイヤは過酷なストリートファイトでもトラブルを起こすことなく今日に至っている。

さて前戦のモロッコでは、シボレー勢が戦いの主役となった。
第1レース(第5戦)でロブ・ハフ選手が今季開幕戦から投入したニューモデル「シボレー・クルーズ」を初優勝に導くと、続く第2レース(第6戦)でもクルーズを駆るニコラ・ラリーニ選手が嬉しいWTCC自身初優勝を飾り、シボレーが二連勝。

この結果を受けて注目すべきポイントが補正ウェイト。
BMW 320si、セアト・レオンTDI、そしてシボレー・クルーズLTと、マニュファクチャラー勢は全てが40kgのウェイト搭載で横並びとなったのである。
 
 
第7戦&第8戦(フランス・ポー) 補正ウェイト
車種 ラップタイム差 補正ウェイト
BMW E90 320si +0.1 40kg
BMW E90 320si GBS +1.2 -20kg
シボレー・クルーズ LT +0.4 40kg
ラーダ・110 +2.7 -20kg
セアト・レオン TDI (ディーゼルエンジン) +0.0 40kg
セアト・レオン TFSI (ガソリンエンジン) +1.5 -20kg
※BMW E90 320si GBS : シーケンシャルギアボックス装着車。
 
 
補正ウェイトの条件がイコールとなったことで、マニュファクチャラー勢の戦いは純粋に個々の車種が本来持つ性能が改めてクローズアップされる。
そうなると補正ウェイトが適用されていなかった開幕のブラジルや第2大会・メキシコの結果を参照する限りでは、やはりセアト勢が有利ということになるだろうか。

ただしセアトのターボディーゼルについては、第6戦終了後に出されていた抗議に対してひとつの決定が下された。
これはターボの過給圧に対する抗議であり、この提出を受けて第6戦の結果は留保されていた。FIAはセアトの車両に対してECUのデータをチェックした結果、ティアゴ・モンテイロ選手の車両についてはレース除外という厳しい措置が下された。

このようにマニュファクチャラー勢を取り巻く状況はやや混沌としている一方、軽さに勝るかたちになったのがYOKOHAMAインディペンデントトロフィー勢。
モロッコ戦でも予選ではマニュファクチャラー勢に混じってフランツ・エングストラー選手が好タイムをマーク、予選2回目への進出を果たして第1レースではBMW最高位となる7番手を獲得する速さを見せた。

インディペンデントトロフィー勢の中でもBMWについてはマニュファクチャラー勢に対して15kgの重量軽減が認められているため、今回も予選はもちろん決勝でも上位進出が期待される存在になるだろう。

なおフランス大会のエントリーは全部で26台。
今季初参戦となるのはSUNREDが3台目としてエントリーするセアト・レオンTFSI(ガソリンエンジン車)を駆るエリック・ケイヨール選手。1962年生まれのベテランで、ETCC(FIAヨーロッパツーリングカー選手権)や、フランスGT選手権などへの参戦を重ねてきた実力派だ。

このほか、先のモロッコでは初参戦ながら地元でのインディペンデントトロフィー初優勝を飾ったメルディ・ベナニ選手も引き続き参戦。
インディペンデントトロフィー勢の戦いぶりにも注目したいフランス・ポー大会である。


RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第6戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 輛 ポイント
1 1 イヴァン・ミューラー セアト・レオン 2.0 TDI 43
2 2 ガブリエレ・タルクィーニ セアト・レオン 2.0 TDI 31
3 3 リカルド・リデル セアト・レオン 2.0 TDI 30
4 4 ジョルディ・ジェネ セアト・レオン 2.0 TDI 24
5 8 アウグスト・ファルファス BMW 320si 23
6 11 ロブ・ハフ シボレー・クルーズ LT 16
7 6 アンディ・プリオール BMW 320si 16
8 14 ニコラ・ラリーニ シボレー・クルーズ 14
9 7 ヨルグ・ミュラー BMW 320si 14
10 10 セルジオ・ヘルナンデス BMW 320si 7
11 5 ティアゴ・モンテイロ セアト・レオン 2.0 TDI 4
12 9 アレッサンドロ・ザナルディ BMW 320si 3
13 23 フェリックス・ポルテイロ BMW 320si 3
14 12 アラン・メニュ シボレー・クルーズ LT 2
15 25 フランツ・エングストラー BMW 320si 1
15 21 トム・コロネル セアト・レオン 2.0 TFSI 1



【YOKOHAMAインディペンデントトロフィー ポイントランキング (第6戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 輛 ポイント
1 23 フェリックス・ポルテイロ BMW 320si 64
2 25 フランツ・エングストラー BMW 320si 48
3 21 トム・コロネル セアト・レオン 2.0 TFSI 39
4 27 ステファノ・デ・アステ BMW 320si 25
5 30 メルディ・ベナニ セアト・レオン 2.0 TFSI 17
6 22 トム・ボードマン セアト・レオン 2.0 TFSI 17
7 28 マリン・コーラック セアト・レオン 2.0 TFSI 13
8 24 ジョージ・タネヴ BMW 320si 12
9 26 クリスチャン・ポールセン BMW 320si 7
10 31 ヴィト・ポスティリオーネ BMW 320si 3

Circuit|サーキット紹介
ポー
ポー市街地特設コース(フランス)
 
パリから超高速鉄道「TGV」で約5時間、スペインとの国境沿いにある街がポー。

皇帝・ナポレオンが作らせたという「ピレネー大通り」などの公道を封鎖して設けられた2,760mの市街地特設コースが戦いの舞台となる。
ちなみにこの距離はWTCC開催地の中で最も短いコース長となり、ゆえに必然的に周回数は増えることになり、決勝は2レースともに19周で競われる。

市街地コースということでマシンやタイヤへの負担はサーキットコースを遥かに上回る。エスケイプゾーンがほとんど無いコースで繰り広げられる激しい接近戦は、WTCCの醍醐味を凝縮した戦いと言えるものだろう。

SUPER2000マシンのレコードタイムは2007年にアラン・メニュ選手がシボレー・ラセッティでマークした1分21秒930(平均車速 121.27km/h)。
決勝レース中のレコードラップは2008年にBMWでアウグスト・ファルファス選手がマークした1分22秒682(平均車速 120.17km/h)。
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