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WTCC|FIA世界ツーリングカー選手権
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>> 日程・レポート・結果表 >> 2009年のWTCC >> WTCCを戦うタイヤ
>> 参戦車両の概要 >> 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
いよいよ2009年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が、この週末シーズンインを迎える。
開幕の舞台は、昨年同様ブラジルのクリティバ。ブラジル、メキシコと南米での2大会からスタートするカレンダーは昨年と変わっていない。

2009年シーズンは、既にカテゴリー紹介ページでも説明したように、重要な規則の変更がいくつか行われた。
車両重量の調整はドライバー主体から車種主体に変更され「補正ウェイト」という制度が採用された。
予選方式はF1のような方式となり、予選アタックのやり方も特にマニュファクチャラー勢については、従来とは若干変わってくる可能性も考えられる。

こうした規則の変化に加えて、シボレーは新型マシンである「クルーズ」を投入してくるなど、開幕戦の見どころはとても多い。そして同時に、勝負の行方を予想することは非常に難しいのも2009年の開幕戦である。

発表されたブラジル戦のエントリーリストに名を連ねたのは24台のマシン/ドライバー。残念ながらFIA発表の年間登録リストに名前のあったカンボス・レーシングのホンダ・アコードは参戦を見送った模様だ。


堂々のエースナンバー「1」をつけるのは、昨年の覇者・イヴァン・ミューラー選手(セアト・スポーツ)。今年もセアトのマニュファクチャラー勢はディーゼルターボエンジン車を5台エントリー、ドライバーラインナップも昨年と同じ面々だ。
オフシーズンの間にはエストリル、ヴァレンシア、そしてバルセロナと精力的にテストを重ねてきたセアト。
しかし、セアトスポーツのディレクターを勤めるジェイム・プイグ氏が「2009年もドライバー/マニュファクチャラーのダブルタイトル獲得して、セアト・レオンTDIの高性能を証明したい。ただ、規則の変更によって我々の車がどの程度の戦闘力となるのかは分からない部分もあり、他車の動向も含めて開幕戦が重要になる。」と語っているように、今回の規則変更の影響を最も受けるのはセアトということになりそうである。


そのセアトからタイトル奪還を目指すのはBMW勢。
マニュファクチャラー勢はイギリス/ドイツ/イタリア-スペインという3チーム体制で臨むことについては従来同様だが、チーム・イタリア-スペインのみドライバーラインナップを一部変更した。昨年まで在籍したフェリックス・ポルテイロ選手がインディペンデントトロフィーの強豪であるProteamに移籍、そのProteamから代わって加入した格好になったのがセルジオ・ヘルナンデス選手。ヘルナンデス選手は昨年インディペンデントトロフィーを制した実績の持ち主、初開催の日本ラウンドでは総合3位表彰台を獲得する活躍を見せたことも記憶に新しい。
BMW勢も2月上旬にはスペインで三日間のテストを行うなど、開幕戦に向けての準備は万端整っているようだ。


昨年の最終戦、マカオで2レースを共に制してラセッティに有終の美を飾らせたシボレー。
WTCC参戦初年度からシボレーのステアリングを握り続けている3人のドライバーについては顔ぶれも不変、最も安定したチーム体制のシボレーは2009年からニューモデル「クルーズ」を投入する。
この新たな世界戦略車はWTCCへの参戦と市販モデルのプロモーションを密接に連動させている。ということはWTCCの活躍が市販車の販売に与える影響も小さくないだろうから、これまで以上に初のタイトル獲得に向けて"攻めて"くるだろう。
もっともニューモデルとなると初期トラブルが懸念される。この点も含めてシボレーのディレクターであるエリック・ネーヴェ氏は「我々はいくつかのセットアップをテストして、クリティバに向けて全てのパッケージングを最適化することが出来た」とヴァレンシアでのテストを終えて自信を持ってコメントした。

WTCC発足初年度からマニュファクチャラー登録を続けてきた以上3つのブランドに、2009年は新顔が更に加わることになった。
それがロシアのラーダである。ラーダは昨シーズンから本格参戦を開始したが、いよいよ2009年からはタイトル獲得を目標に開幕戦から3台体制で参戦するプログラムを実行する。
当面マシンは昨年の岡山大会も走っているラーダ110となるが、シーズン途中にはニューモデル「プリオラ」にスイッチすることも検討されているとのこと、体制を強化して臨む2009年シーズンの戦いぶりに注目していきたい。

これらマニュファクチャラー勢に対して、インディペンデントトロフィーを戦うチームにとっても開幕戦は重要な位置づけとなる。
ブラジルには5チーム/8台のインディペンデント勢がエントリーしているが、その顔ぶれは強豪揃い。
昨年までマニュファクチャラーのチーム・イタリア-スペインで戦ってきたフェリックス・ポルテイロ選手は、Proteamにとってインディペンデントトロフィー連覇に向けて大きな存在となることは間違いない。
一方、セアトのガソリンエンジンモデルを駆るベテランのトム・コロネル選手は昨年の岡山大会で見事な総合優勝を飾って速さと強さを見せつけただけに、こちらもマニュファクチャラー勢に一歩もひけをとらないバトルを演じてくれるだろう。


何といっても開幕戦の見どころは"ガチンコ勝負"。
補正ウェイトなどの影響がない開幕戦は、それぞれのドライバーやマシンのポテンシャルを見定める上で重要な位置づけになる。そしてまた、シーズンイン緒戦を制するということはチームマネージメントなどの面に依る部分も大きく、チーム全体としての総合的な強さが結果につながることを考えれば、一年の戦いぶりを占う上で目を離せない一戦になる。


ENTRY LIST|エントリーリスト
【WTCCブラジル(クリティバ) エントリーリスト】
No. Cls Competitor Driver Country Car
1   SEAT Sport イヴァン・ミューラー フランス セアト・レオン 2.0 TDI
2   SEAT Sport ガブリエレ・タルクィーニ イタリア セアト・レオン 2.0 TDI
3   SEAT Sport リカルド・リデル スウェーデン セアト・レオン 2.0 TDI
4 SEAT Sport ジョルディ・ジェネ スペイン セアト・レオン 2.0 TDI
5 SEAT Sport ティアゴ・モンテイロ ポルトガル セアト・レオン 2.0 TDI
6   BMW Team UK アンディ・プリオール イギリス BMW 320si
7   BMW Team Germany ヨルグ・ミュラー ドイツ BMW 320si
8   BMW Team Germany アウグスト・ファルファス ブラジル BMW 320si
9   BMW Team Italy-Spain アレッサンドロ・ザナルディ イタリア BMW 320si
10   BMW Team Italy-Spain セルジオ・ヘルナンデス スペイン BMW 320si
11   Chevrolet ロブ・ハフ イギリス シボレー・クルーズ
12   Chevrolet アラン・メニュ スイス シボレー・クルーズ
14   Chevrolet ニコラ・ラリーニ イタリア シボレー・クルーズ
18   LADA Sport ヤープ・ヴァン・ラゲン オランダ ラーダ 110 2.0
19   LADA Sport キリル・ラディギン ロシア ラーダ 110 2.0
20   LADA Sport ビクター・シャポヴァーロフ ロシア ラーダ 110 2.0
21 I SUNRED Engineering トム・コロネル オランダ セアト・レオン 2.0 TFSI
22 I SUNRED Engineering トム・ボードマン イギリス セアト・レオン 2.0 TFSI
23 I Scuderia Proteam Motorsport フェリックス・ポルテイロ スペイン BMW 320si
24 I Scuderia Proteam Motorsport ジョージ・タネヴ ブルガリア BMW 320si
25 I Liqui Moly Team Engstler フランツ・エングストラー ドイツ BMW 320si
26 I Liqui Moly Team Engstler クリスチャン・ポールセン デンマーク BMW 320si
27 I Wiechers-Sport ステファノ・デ・アステ イタリア BMW 320si
28 I Colak Racing Team Ingra マリン・コーラック クロアチア セアト・レオン 2.0 TFSI
*「Cls」の欄に「I」の表記があるチーム/選手は"YOKOHAMAインディペンデントトロフィー"。

Circuit|サーキット紹介
クリティバ・サーキット
クリティバ・サーキット(ブラジル)
 
ブラジル南部の都市・クリティバ郊外に立地するサーキット
全長は3,695m、長いストレートの先に待ち構える1コーナーと、S字コーナーがパッシングポイントとして知られている。

WTCCでは2007年から開幕戦の舞台とされているが、初めて開催された2006年は7月という暑い時期の開催でもあった。

これまでのレコードタイムは、予選は昨年セアトのイヴァン・ミューラー選手がマークした1分24秒295。決勝中のベストラップは、やはり昨年の大会でBMWのアウグスト・ファルファス選手がマークした1分24秒959。

ちなみに昨年の大会は予選トップタイムをマークしたイヴァン・ミューラー選手がポール・トゥ・ウィンで第1レースを制覇。
続く第2レースはセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手が優勝を飾り、振り返ってみれば2008年のドライバーズタイトルランキングで1位と2位の選手が優勝を分け合うかたちになっていた。
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