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News Index
JDC Round 8
開催日程
2009年10月4日(日)
開催場所
輪島市
門前モータースポーツ公園
(石川県)
天 候
晴れ
路 面
ウェット → ドライ
参加台数
117台
(ADVAN装着車 14台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
2009年の全日本ダートトライアル選手権は、この大会で幕を閉じることになる。
だが、今期は各クラスともに実力が伯仲していたためか、全10クラス(PNクラスはシーズン途中から加わったクラスで、成立した大会が2戦のみで、シリーズとしては成り立たなかった)のうち、5クラスのシリーズチャンピオンが確定していないという状況にあった。
ポイントを重ねてシリーズ制覇の可能性が残る選手は絞られているものの、ここが最終決戦の場となる。
しかも、路面状況が例年とは少し異なり、さらに決勝当日の早朝に雨が降り出す。
開会式が始まる前には雨雲がきれいに消えて晴天になったが、砂利の下に水を含んでおり、路面の変化がさらに読みにくくなる。
見渡せる範囲の路面を確認し、走行を終えた選手から情報を収集するなど、会場全体に緊迫感が漂い続けていた。
ADVANでシリーズ制覇を狙うSA2クラスの荒井信介選手の顔にも緊張感が見え隠れする。
「2位以上の成績を獲ればいいという有利な状況ではあるが、勝ちを狙って攻めないとダメ。でも、例年より砂利が深く、スタート直後にギャラリーコーナーを駆け上がるというコースレイアウトだったこともあって、走れるラインが狭いんだ。
このまま晴天が続きそうだから2本目の勝負になるだろうけど、1本目から気合いを入れて走る。きっちりラインに乗せられればいいけどね」と、走行前に話す。
だが、その荒井選手が走る頃にはさらに難しい路面になる。
ライン上に、乾いて下の硬い路面が顔を覗かせている部分と、湿ってスリッピーな路面が混在するという状況だったのだ。
「無難に行くならADVAN A031という選択だろうけど、北村選手(シリーズの可能性を残す唯一のライバル)がドライタイヤで走るから、真っ向勝負するしかない。だからADVAN A035で行く」と、走行直前にタイヤを変更する。
だが、荒井選手は3番手というタイムで、北村選手に僅差で負けてしまう。
2本目の逆転の可能性は残っているが、百戦錬磨の荒井選手もさすがに険しい表情になる。
逆転を掛けた最後のチャンスに、荒井選手はADVAN A036を履いて挑むことに。
その最後のアタックを援護するかのように、同じクラスを走るランサーエボリューション]の上村選手がADVAN A036で好タイムをマーク。
その結果を聞いて不安を拭い去ることができ、走りに集中できたという。
そして荒井選手は、改造車クラスの2位のタイムを上回る驚異的なタイムを叩き出し、実力で優勝を奪い取った。
シリーズも、文句なしの快勝という結果を掴むことに成功した。
「路面がかなり好転していて、しかも上村選手がADVAN A036でいいタイムを出したのが分かったからね。大きなミスさえはなければ、という気持ちでスタートできたんだ。
途中で少し姿勢を乱した所もあったけど、大きなロスにはならなかった。久しぶりにかなり緊張したけど、勝ててよかったよ」と、2位に1秒以上の大差をつけた荒井選手。
超硬質路面になった時のADVAN A036の速さを証明することとなった。
【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
本当に勝てて良かったよ。
今回は、タイヤチョイスでかなり悩んだんだけど、上村選手が好タイムを出してくれてタイヤへの信頼感が強まったんだ。
正直、完璧に合っていたとは言えなくて、もしかしたらADVAN A035でも同じくらいのタイムが出たかなという感覚はあるけどね。
来年は、緒戦からランサー・エボリューション]で戦う予定なので、また頑張りますよ!
【今回の成績 : SA2クラス 3位】
クルマがようやく仕上がってきました。
堅い路面のラインにきっちり乗せられたのが良かったんでしょうね。その運転に応えてくれたADVAN A036のお陰だと思っています。
来年は、荒井選手と二人でランサー・エボリューション]の速さを見せつけたいですね。
この輪島市門前モータースポーツ公園は、地元の選手でもタイヤチョイスを悩むほど路面状況が異なる。
大会当日の天候や、砂利に隠れた下の路面状態を読み取ることが勝負の鍵になっている。路面状況とマシンセッティングに対し、どのタイヤがベストマッチなのか、その際の特性はどうなのかなど、様々なデータや感触を事前にきっちり把握しておくことも必要になる。