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SUPER GT Round 9
開催日程
2009年11月7日(土)〜8日(日)
開催場所
ツインリンクもてぎ (栃木県)
天 候
曇り
路 面
ドライ
決勝周回数
53周
(コース : 4,801m)
参加台数
36台
(ADVAN装着車 18台)
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もてぎでのSUPER GTラウンドは今年9戦で戦われてきた同シリーズの最終戦としての開催。
GT500、GT300の両クラスともにチャンピオン争いはまだ未決着。特に激戦が繰り返されてきたGT300クラスでは6チームにタイトル獲得の可能性が残されており、チャンピオンタイトルの行方にも、大いに注目が集められた。

土曜日の予選は、ドライだったものの、厚い雲に覆われた寒い一日となった。事前のタイヤテストが、気温が比較的高い中で行われたこともあって、持ち込んだタイヤとマッチせず、「HIS ADVAN KONDO GT-R」は苦戦を強いられる。
そして、8月の鈴鹿以来となるノックダウン・スタイルが採用された公式予選では、第2セッションでアタックを終了、決勝では12番手から追い上げることになった。


ドライで迎えた決勝レースは、スタート直前でも路面温度が23度しかなく、しかも緩やかに下がっていく。予選と同様、タイヤには厳しいコンディションだが、ADVANは長く安定したライフで高いグリップを発揮、トータルでのパフォーマンスが大きな威力を発揮することになった。
スタートを担当したのはJ-P・デ・オリベイラ選手。スタート巧者のオリベイラ選手は、今回もオープニングラップで1ポジションアップすると、2周目以降も混乱するレース展開を軽やかにくぐり抜け、5周目には7位、8周目には6位まで進出した。

タイヤエンジニアも「予選での一発のタイムでは後れを取りましたが、ライバルに比べてロングラップではADVANが優位」と、決勝での追い上げを予想していたが、オリベイラ選手の猛チャージは、その予想を超えており、ピットも大きく沸くことになった。

53周レースも折り返しとなる27周終了時点でデ・オリベイラ選手が予定通りのルーティンピットを行なったが、ここでチームはタイヤ無交換の作戦で "優勝狙い"作戦に出た。
ピットインのタイミングもあって一時的には3番手まで進出していた「HIS ADVAN KONDO GT-R」は後半スティントを担当する荒聖治選手に交代し、7番手でレースに復帰。今季2勝目さえも視界に入れた戦いだったが、レース終盤、セーフティカーが導入され、コース上の赤旗ラインで一旦ストップして隊列を整えたのちに再びレース再開となってしまった。
ここで一度タイヤが冷えてしまったことから、タイヤ無交換で走り切る作戦だった「HIS ADVAN KONDO GT-R」には厳しい戦いとなった。残り10周を切った辺りから荒選手のペースがダウン。これは他車との接触により左前のタイヤバルブを痛めてしまった事によるものだった。
惜しくも前回に続いての表彰台獲得とはならず11位完走に留まったが、今季は開幕戦の優勝にはじまり一年を通じて高い戦闘力を見せたシーズンとなった。


GT300クラスでは今回もまた、予選からADVANユーザーが大活躍。公式予選1回目は「ウェッズスポーツIS350」の織戸学選手/片岡龍也選手組を筆頭に「ダイシンアドバンFerrari」の青木孝行選手/藤井誠暢選手組、「アップル・K-one・紫電」の加藤寛規選手/吉本大樹選手組、そして「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC7」の谷口信輝選手/折目遼選手組の4台が1分56秒台でトップ4に名を連ね、12番手までをADVANユーザーで独占したのだ。

グリッドを決定するノックダウン・スタイルの公式予選2回目は、青木孝行選手が唯一人、1分53秒台に詰め、「ダイシンアドバンFerrari」が堂々のポールを獲得。「ARTA Garaiya」を挟んで「ウェッズスポーツIS350」、「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC7」が2列目に並ぶことになった。
「ダイシンアドバンFerrari」は、逆転タイトルの可能性は途絶えていたが、だからこそ狙いは今季2勝目のみ。一方、2〜4番手に続いた3台にとっては、このレースでの順位だけでなくチャンピオン争いもからんでおり、レースが白熱は必至だった。

決勝レースではスタートから、「ダイシンアドバンFerrari」が逃げの体制を築き、事実上のポール・トゥ・ウィン。シーズン中盤に不運が続いていたが、第7戦の富士で遅ればせながらの初優勝を飾ると、その勢いを持続させ、シーズン最多タイとなる2勝目で、ニューマシンのデビューシーズンを締めくくった。

「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC7」と、その後方で激しく3位争いを繰り広げた「ウェッズスポーツIS350」と「JIMGAINER ADVAN F430」。注目のチャンピオン争いは、事実上この3台によって争われることになった。
ピットでもスタンドでも、3台の激しいバトルを大勢の人々が見守ったが、最後の最後までペースを崩すマシンはなく、結局3ポイント差で逃げ切った「ウェッズスポーツIS350」がチャンピオンに輝いた。

結果的にGT300クラスはドライバーランキングのトップ4をADVAN勢が独占。チームタイトルでもトップのRACING PROJECT BANDOHを筆頭にトップ3をADVAN勢が占めて、圧倒的な強さを見せつけた。
Driver's Voice
織戸 学 選手
 【今回の成績 : GT300クラス 3位 (シリーズチャンピオン確定)】
タイトルが決まってホッとしているというのが一番の気持ちです。レース前から『絶対タイトルを獲りにいくぞ!』と言ってましたが、心の中では不安もありましたから。
今年コンビを組んだ片岡のことは前からよく知っていたし、自分でも経験してきてるから、GT500からGT300に移るという経緯や気持ちも分かっていました。それだけに彼と組むならチャンピオンを目指そうと決心していました。
タイヤは長年履き親しんだADVANで、IS350もデビュー2年目で熟成が進み、そこに片岡が加わったので、チームもその気になった。彼が来たことによって、チャンピオンへの道筋が出来たと思います。


青木孝行 選手
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
シーズン最後のレースで勝てて、今日は本当に嬉しいです。いいオフシーズンが送れそうですね。
セーフティカーが出たのは予想外で、「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC7」に追い上げられました。藤井が走っている段階ではピットイン時にタイヤ2本交換などの作戦も考えていましたが、大八木信行オーナーが『4本で行け』とアドバイスしてくれました。これがあったから勝てたと思います。
セブンも自分たちと同じようにペースが速かったんですが、残り周回数とタイム差を計算すると抜かれることはないと思っていました。
監督が無線で『追い付かれてからが勝負だぞ』と励ましてくれたことで、気分がかなり楽になり、あとはミスなく走れました。』
Engineer Voice
荒川 淳
前回のオートポリスでは、よりコーナリングスピードを追求した、新しい構造のタイヤを投入しましたが、今回は、ストップ&ゴーのレイアウトということを考えて、従来の構造でタイヤを用意しました。
もちろん、もてぎのデータを加味しているのですが、事前のテストが比較的温かいコンディションだったこともあって、その想定した温度レンジに沿ったゴムをラインナップしましたが、実際には路面温度が低くて想定外。正直言って、お日様の顔を見たい気がしました(苦笑)。
それでも、予選日にライバルも含めてタイヤをチェックしたら、ロングラップでは充分に巻き返せるだろう、と。実際、オリベイラ選手は大きくポジションアップして、タイヤのパフォーマンスを証明してくれました。ただ、チームの方が"優勝狙い"ということでタイヤ無交換の作戦を執って、私たちも「もしかしたら…」と、少し期待もしたのですが、やはり甘くなかったですね(苦笑)。
GT300クラスに関しては、「ダイシンアドバンFerrari」が予選で余裕を持ってポールを獲っており、決勝も、何もなければそのまま逃げ切るだろう、と思っていました。まさにその予想通りでしたが、結果的にレースでもシリーズランキングでも、トップ4を独占することになり、予想以上の好結果でシーズンを終えることが出来ました。
来シーズンも引き続き、よりパフォーマンスの優れたタイヤを開発していこうと思っています。
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