第7戦から2週間という短いインターバルでの開催となった全日本ジムカーナ選手権第8戦。
鈴鹿サーキット内の国際規格カートコースである南コースが戦いの場となり、9月とはいえ30度を超える暑さの中で熱い戦いが繰り広げられた。
午前中は40度程度だった路面温度は午後になって陽射しが強まったこともあり47度まで上昇。その上昇にともなって路面にはタイヤラバーが付着してグリップが不安定になり、午後の2本目はその対策も必要となる。
コースはカートコースに沿ったコーナリングとストレートに加え、中盤とゴール直前にサイドターンセクションを設定。ダイナミックなコーナリングや連続S字に加え、ジムカーナならではの連続ターンを2カ所でこなさなければならず、全体的に距離が長く難易度の高い設定となっていた。
タイヤチョイスもADVAN A050では駆動方式の違いによってソフトコンパウンドのG/2S、高温用コンパウンドのG/Sのどちらを使うかの判断が必要となる。
クルマにマッチしたタイヤを選べば難易度の高いコースとはいえ存分にそのパフォーマンスを発揮することができ、今回も多くのADVANユーザーが優勝もしくは上位入賞を果たす結果となった。
N3クラスはADVAN勢の大活躍が会場を大いに賑わす結果となった。
1本目のタイムはトップが連覇を続けている最強のライバル・山野哲也選手で1分26秒123。しかし0.194秒という僅差で2番手につけたのは山野選手と同じロータスを駆る若杉将司選手。若杉選手はシリーズ開幕戦の備北でも冴えた速さを見せているだけに、2本目の走りに大いに期待が高まることとなった。
そして注目の2本目。若杉選手は難易度の高いコースを巧みに駆け抜け、タイムアップ間違いなしという快心のアタックでフィニッシュ。
会場の全員が息をのんで見守る中、アナウンスされたタイムは1分25秒559。自己のタイムを0.758秒更新、ここまでクラス唯一となる25秒台にたたき込んできた若杉選手、タイムがコールされると会場は大きなどよめきに包まれ、このまま優勝を飾ることで新たな全日本ジムカーナのスター誕生となることに誰もが期待した。
対する山野選手は2本目でタイムアップしてきたものの、若杉選手がおよそ0.4秒上回る圧倒的な速さで優勝を飾り、若杉選手自身にとっても嬉しい全日本戦初優勝の栄冠を手中におさめた。
また柴田優作選手も自己タイムを更新、惜しくも25秒台には届かなかったものの、堂々の3位を獲得して3戦連続、今季6回目の表彰台を獲得、安定した強さでADVAN
A050の高いパフォーマンスを鈴鹿でも実証した。
N4クラスは岡野博史選手(ランサー)が3位表彰台、SA1クラスでは斎藤邦夫選手(シビック)が2位に入り、SA2クラスは森嶋昭時選手(RX-7)が2位でチャンピオンに王手をかけた。
N1クラスも、ふくはらようへい選手(ヴィッツ)が3位表彰台となっている。
スリックタイヤを履くSCクラスはすでに年間チャンピオンを決めている谷森雅彦選手(ランサー)が向かうところ敵なしの強さで連勝記録を伸ばし、Dクラスはやはりチャンピオンを決めている小林キュウテン選手(スズキ隼)が2位を1.8秒以上引き離すスーパータイムを刻み、こちらも連勝記録を伸ばした。
さらにDクラスでは岡村貴之選手(スズキ隼)が2位に入り、ADVANユーザーが1-2フィニッシュを決めた。
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